科学的思考とヒノキ花粉症
五月も後半になるのにも拘わらず、ヒノキ花粉症の終結が見込めません。今なおこじれた新患さんが毎日来院されています。
殆どの患者さんが、「2月から3月頃からくしゃみ・鼻水・鼻詰りと目の痒みが続いて居り、治らない。」という主訴で来院されて居りまして、何とものどかな方々です。しかし御本人方は、「例年我慢していたら4月中旬から末頃には花粉症の症状は無くなる筈なのに、今年は全く良くなる気配が無い。」という事で来院されています。ただ問診をして居りますと実際は数年前から花粉症の症状消失がどんどん遅れる傾向には有った事が判明しています。つまり「今年だけでは無い」という事です。全員に、「来年からは2月から3月の少なくとも発症時には、出来れば例年の発症時期の2週間程度前から来院して治療薬を内服点眼始める事を勧めます。」と指導しています。つまりは「早期予防が全てを制する」です。
現時点での治療に於いて、上記の新患さん方は、薬剤への反応が大変素直です。これまで通院治療経験がありませんから、投薬により著効する為です。患者さん方は、「こんなに直ぐ良くなるなら、さっさと来たらよかった。」と省みられて居られます。この様な患者さんは、一度体験しますと好ましい対処法を実感されますので、正しい治療対処が身につき易い傾向にあります。適当に思い付きで治療する厄介な対応が染みついた多くのヒト達に於きましては、科学的対応が欠落して居りますので治療だけでなく、会話や日常の常識も根拠が無い事を平然と行われる傾向にあります。特に教育に大きく影響する傾向が見られ、そのヒトの子供達の活動や思考のレベルの低さには閉口する事も多く見られます。
閉ざされた小さな医院の中での遣り取りで、その個人・家族の質が捉えられるのは興味深いことです。たかが花粉症と侮っている事で将来意外な障害を背負う事も想定されます。常に科学的思考を重視し、論理的に日常生活を送られる事が何事に於いても重要だと感じます。
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