備えあれば憂いなし

 とうとう四月に入りましたが、スギ花粉症がそろそろ終盤でヒノキ花粉症に移行しつつあります。多くの患者さんは、「世間と時期がずれますが、はたして花粉でしょうか。」と尋ねて来られます。その際、「はい、ヒノキ科に移行して居ります。更に5月の連休後にはイネ科の花粉症に移行しますよ。」と御説明しています。

 しかも例年並みに新規の患者さんにおいて「鼻詰り・鼻水・くしゃみ」が主訴ですから、来院が遅く、かつ「アトピー性皮膚炎・気管支喘息・メニエル病(めまい・耳鳴り・難聴)・蕁麻疹等」を合併していても、放置しているか或いは個別に症状が出現した部位のみ他科通院をされている状況であり、症状の増悪が進んでからの来院の為難渋して居ります。例年の事ですが、この様な症例の半数近くが来年度早めに来院される様に成りますので、次年度はかなり治療が手早く進み、軽量級の治療薬のみで十分治療可能に成ります。「治療回数・治療費合計ともに大幅に軽減できた。早めの来院とは、凄いものですね。」とよく言われます。考えてみれば当然です。備えあれば憂いなし。しかも合併症も想定される限り同時に対策を打つ事で、かつて個別科でのバラバラの治療(攻撃と言って良いでしょう)していたのが、統一見解で一気に対策が立てられる見込みが出来ています。今年はこの様な事は出来ませんが、来年はやはり2月中旬までに来院され、これまでの治療内容を御呈示頂き、御本人と御家族の体質を加味した上での治療を考える事でなるべく簡潔な治療を施す事で春の花粉症対策は全身に対して完了できると考えます。

 再三再四申しますが、何よりも事前対策が一番です。さらに当院ではほぼ全身に関する問診を必ず行いますので、大変な時間を要しますから、予約無しではもはや受診を御受けできなくなりました。こちらも季節性の物でもありますが、診療可能人数の限界も御座いますので、「何で診れんのや。」とか「わざわざ遠くからきたのに。」とか「患者に失礼だろ。」等といきなり窓口に来られて診察を迫られても無理があります。事前予約を是非、御願します。

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