医師・職員と患者様方との絆
年度末を迎え、「直ぐに治してくれ」という依頼が大変目立ちます。昨年以上に様々なトラブルがあり、対応に難渋しています。
診察依頼は、もの貰い(めばちこ)から突発性難聴まで、様々です。しかし「ここへきたら直ぐに治してくれると聞いた。」というヒトが事前相談(電話等)なく予約患者さんで込み合っている処に堂々といきなり遣って来ては、「会社が年度末で大変なんだ。出来れば本日、元に戻してくれ。」と難題を吹っ掛けて来ます。職員も常連の患者さん方もその態度と依頼内容を耳にして、呆れて居ります。眼科は専門ですから問題はありませんが、耳鼻科は内容によっては大学病院に緊急紹介・搬入を依頼する事も多々あり、何でも出来るはずがありません。アレルギーも同様で、全身管理を致しますが、「昨日内科で処方された薬を飲んでから蕁麻疹が出ている。しかし内容は不明。でも直ぐ痒みと腫れを何とかしてくれ。」とか「元々酷いアトピー性皮膚炎で何カ所も皮膚科に通ったが、直ぐには良くならない(そのため再診をした事が無い)。今大変症状が悪化しており、直ぐに良くして欲しい。」といった、「大学病院にでも受診して貰えないですか、内では無理だと思います。」といった内容の依頼を誰かに聞いてノーアポでやって来られます。現在スギ・ヒノキの花粉症でてんてこ舞ですので、他施設への紹介も手一杯です。実際、人事異動や進学による転居で、患者様から転居後の近隣施設への「紹介状作成依頼」が引っ切り無しにあり、毎日大変です。当日は何とも成らず、後日取りに来て頂く事も多々あります。事前に作成依頼を受けていた場合は、最終診察に間に合う様に紹介状を作成して居ります。この時期は社会的諸事情も混乱して居りますので、患者さん個々人の御都合優先は出来かねます。常識の範囲での依頼には対応出来ますが、無理難題は窓口で、「本日の予約は満杯ですので、当院での受診は不可能です。事前依頼も御座いませんでした。事前依頼が電話で御座いましたら、不可能である事をその場で御通達出来たかと思います。他施設に御依頼下さい。」ときっぱり断るように指導しています。
しかし前述の様なヒト達は「わざわざ来てやったのに。」とか「医者の風上にも置けない奴だ。」と大半が詰らない台詞を吐き捨てて出て行きます。大変興味深い事にその場に居合わせた患者さん方から、「気の毒なヒトがいるものね。」とか「あれでこれまでやって来れたのね。」といった御言葉を頂いて居ります。当院の医師・職員と患者様方との絆はこの様な輩の存在で一層強まって居ります。ある意味、必要悪とも言えます。最後に、当院は何ら特別な技術を持ち合わせて居りません。御理解頂きたく存じます。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。