花粉症は謂わば年中行事のような物!

 先週からスギ花粉症の当院初診患者が増えています。耳鼻科的にはこの時期で宜しいのでしょうが、アレルギー科としては遅いと考えます。

 現在当院へ依頼がありますのは、「○○週前から鼻水が出て居り、目の痒みもあった。が、例年の如く本日まで放置していた。」という問診が殆どです。他に「咳も出ている・アトピー性皮膚炎が出だした・全身のアレルギーが悪化している等々」も記載されています。つまり「発症」しており、症状の進行を止める事が第一義になります。事前対策は無かったので、軽妙な治療では予防が出来ませんので、他医院と同じ様な「花粉症治療」を開始するしかありません。年明け早々に来られている常連さんや予約患者さんは、「治療内容の簡素化・軽減、特にステロイド投与量の軽減」を希望されて来院されています。そのため個々人での過去の発症状況と治療内容を問診と持参された御薬手帳を照らし合わせて「その患者さんの好みと実情にそぐう様な治療法と日常生活への指導」を捻出しています。その為予約診療でなければ、十分な対応が成されません。最近は大幅に減りましたが、いきなり窓口で「今すぐ(或いは‘なるべく’)直ぐ診てれ。」と診療希望内容も言わずにぶっきら棒な態度で訪れるヒト達には、「予約優先です。予約はされてませんね。そもそも本日の御用向きはどういった内容でしょうか。」と当院の職員が対応する様に指導して居ります。すると「ああ、もういい。」と退出される事が殆どでした、これにより他の常連患者さんや予約の初診患者さんに詰らない待ち時間を削減出来て大変便利な対応と考えて居ります。それでも「何とかならんか。急いでるんや。」といった輩達には、「何とも成りませんね。予約されて居ても時間通りに診察が出来るとは限りませんから、後日の予約は開いている場合は御用意出来ますが、本日は無理です。」と職員に対応して貰っています。その際新患の予約患者さん達は、診察前後に「こちらは何でも徹底されていますね。ゴリ押ししてくるヒト達も受付で撃退するんですね。」とよくよく言われます。実際先程の「早くしろ、何とかしろ。」といった自己中心主義者に論理的・医学的解説は殆ど無意味ですし、何よりも彼等の親達の教育に破綻が有った為に道徳観念や通年・倫理観の欠如が見られますから、受け入れてしまうと後々彼らに当院の診療形態そのものが掻き乱される事が予想されますので、丁寧に受診しない様にして居ります。この状況を心ある患者さんと保護者の方々が御覧に成り、「古き良き日本の情景」とでも解釈して頂けますと幸いです。

 そもそもアレルギーは軽減は出来ますが、完治は困難です。つまりインフルエンザの予防接種で完全には感染を絶てるはずが無い事と同じです。しかし重症化は予防接種で回避可能で在りますから、まさに花粉症は謂わば年中行事のような物ですから、インフルエンザより確実な予防対策や治療法が個々人向けに対策を立てられる筈です。また当院ではその様にしてきました。しかし所謂「やっつけ仕事」は当院では根本的には治療とは言い難いと考えます。整然と他の患者さんとどう条件下で受け付けて下さい。宜しく御理解、御了承の程、御願致します。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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