インフルエンザ・ウイルス
本年は、当院にもインフルエンザ疑いで来院される患者さんが後を絶ちません。大半は典型的な症状が無い為、内科・小児科等受診時に単純な「風邪」と判断されて治療するもその後改善無く、かつ症状の悪化も改善も無く経過した為、当院を紹介されて来院されています。
インフルエンザは一般的に、「風邪の酷い版」といった受け取り方をされていますが、元々カゼ症候群とするとウィルス起因の感染症です。そのため抗生剤は、細菌の二次感染予防には効果がありますが、ウィルス対策としては直撃は困難です。そのため「インフルエンザ予防ワクチン」の接種を個人の判断で行うのです。「またか」と思われるでしょうが、ワクチン接種は「予防治療」ですから、「病気」ではありませんから、保険診療には当たりません自費診療です。そのため個人の自由です。しかし前記の患者様方は大半が予防接種を受けて居られませんでした。ここが本年の注目点だと思われます。従来通り、予防接種をされた方々が、インフルエンザ・ウイルスに感染しても発症が食い止められており、微妙な発症状況にある場合は理解できます。実際「発熱が無く、四肢関節や筋肉の痛みも無い、頭痛や全身倦怠も無く、目立った咳も無い、痰や鼻水も見られず、ただ‘何となく変だ’」という事で内科・小児科受診後何らかの投薬を受けても改善無く、「風邪が長引いているかもしれないので診てくれ。」という依頼が相当します。しかし、一般的な症状が殆ど無いのに、「ただ何となく喉や首筋が気持ち悪い・額が何となく重い・深い呼吸が出来にくい等」の「何となく」症状のみで1~4週経過してから来院される症例で、予防接種を今回は受けて居られない患者さんが殆どです。しかもこれまでも受けた事が無い症例が大半を占めています。今年だけ未だ摂取していなかったとい症例は稀です。通常の対策を講じますが、少々時間は掛ります。経過時間が数日では無いからです。
一昨年からブログで申し上げておりますが、ここ数年間年中何らかのウイルス性疾患の治療が絶えない事が続いて居ります。新たなインフルエンザやその他新たな呼吸器系ウイルスの登場の予兆かもしれません。かつて私も一部関わりましたが、サーズ・ウィルスのような物がひっそりと息をひそめてその出番を虎視眈々と狙っている様にも感じます。少なくとも「手洗い・うがい・マスク着用(賛否両論あり)」を敢行されるのは良い事だと思います。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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