「インフルエンザの見逃し」と「スギ花粉症」の合併症
先々週から幼児の「インフルエンザの見逃し」と「スギ花粉症」の合併症例が急増しています。対応に苦慮しております。
小児科や内科を既に受診しており、受診時には明確な「インフルエンザ罹患症状」に欠ける状態のために、医療機関で「今検査してもはっきりとした結果が出ないので、発熱したら再度受診して下さい。その時インフルエンザの検査をします。」と指導されたと言う事で来院されて居ます。しかしこれまでの医療機関受診時に「花粉症の治療を毎年している」と問診で言わない為にインフルエンザの鼻汁とは違う為に一層治療が複雑化し、抗インフルエンザ薬のみや漢方処方のみであったりする為に治療が遅延化し、治癒が遷延化しています。免疫機能の低下が基礎になる点は共通しますが、治療法が事なりますので患者さんの状況を、問診を可能な限り詳細に記載して頂きたいです。
他にノロウイルスではない、「急性腸炎」が密かに流行しています。軟便程度に腹痛を伴う状態です。しかし「急性腸炎」様症状を呈する症例も多く、多くは疾患治療中の障害当院通院中の発症例が殆どです。当院受診者の患者さんの中で申しますと、特に副鼻腔炎・麦粒腫の治療中等は抗生物質が必ず処方されます。その際何らかの胃薬と整腸剤の内服を処方して居りますが、患者さん個々人がそう言った「胃腸症状対策剤」を飲み忘れているだけの事が多々ありますので、御注意下さい。問診で胃腸症状の出現状態について尋ねて居りますが、こちらも適当に返答されず、過去の体験をきちんと御返答頂きたいと思います。
何といっても「問診」への患者さん側の記載の充実が自らの治療の安定化、円滑化を進めますし、手を抜きますと複雑化、遅延化、果ては「治らない」という状況を生むと御考え下さい。
追加で、スギ花粉症の対策を希望される患者さんが増え出して居ます。目立つのが「受験生で忙しいから、早く診てくれ。」という父兄と関係者です。当院の常連さんは事前予約は勿論、例年の対策を怠らず努力されて居ます、中でも今年受験される患者さんとその御家族は万全の構えで来院されて居ります。そういった患者様方の面前で何の対策も無く「自分の子供の一大事だから、人より早く診ろ」という主張は、嘲笑に値します。親子共々「無理を通せば道理引っ込む」という体験を重ねてきた証拠です。当事者以外の患者さんからは、「先生、中には○○人(近隣のアジアの大国)みたいなヒトが来られるんですね。普段静かに診察が進むのに、受付さん達が気の毒です。」と労を労われて居ります。今年もそういった季節になりつつあります。
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