春の花粉症対策
先週頃から今年の春の花粉症対策希望の患者さんが来院され出しました。移転後毎年来院されている患者さん方で、発症してからの治療ではこれまでなかなか十分な改善を引き出せなかったスギ・ヒノキの花粉症患者さんが殆どです。
ようやく私のキャンペーンが浸透しだしたようで、「毎年発症するのが分かっているのならば、例年発症する約2週間ほど前から対策を講じるべきである。」という指導に呼応される患者さんがきっちり増加しています。今週・来週共に予約が詰り出して居ます。当院初診の患者さんは、「厳密に対策を講じないと駄目なんですか。」と問われる事が多々ありますが、我々は「テストと同じです。どうせ何れテストされるのであれば、予習・復習は必ず行い、可能な限り速やかに対策を講ずる事は子供の時に体験済みなはずです。」と断言しています。アレルギーはアレルゲンにより誘発されますから、アレルゲンに暴露しない事が一番の予防対策である事は自明の理です。しかしこの狭い国土に居住しないわけには参りませんし、しかも戦後復興の為に植林した針葉樹であるスギの花粉の飛散は致し方ありません、回避のし様がありません。であれば無尽蔵に非特異的に降り注ぐ花粉に対して、医療的防御を行う意外対策は無い筈です。しかし鼻水を放置した挙句、副鼻腔炎を併発し慢性鼻炎の増悪を招いてしまいますと長期間治療する事になります。またその様な状況を招くヒトビトは根本の知識を得ていないため、「花粉症が慢性鼻炎の原因だったなんて、耳鼻科に長年掛っているが聞いた事が無い。」と返答される事が殆どです。体質に関与する物ですから、アレルギー性鼻炎のある方は、アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎・気管支炎や気管支喘息・その他食物アレルギーや薬剤アレルギー等アレルギーというアレルギーを招く事が大変多いのです。自分の体質を現時点の医学的検査から解明できるだけの結論を手に入れる事で、未然に防げる対策を講ずる事は当然の事と言えます。
以前、「風邪ひきの後の咳喘息の30から40%の症例が何れ本格的な気管支喘息になる報告がある。」と記載しました。こういう事です。実際、当院では本来内科は標榜して居りませんが、「禁煙外来」の紹介を依頼される患者さんが多数おられます。当院で加療されている「気管支炎・気管支喘息」の患者さんの家族の方の受診例が殆どです。つまり本来の受診者は喫煙による受動喫煙により、いわれの無い「気管支炎・気管支喘息」を発症している可能性が高いという事実によるものです。家族に原因を撒き散らした喫煙者が慌てて「何とかならないか。」と対策の依頼をされて来られる様は、如何にも予防治療、喫煙に於いては「最初からタバコに手を出さない(社会的予習とでも言いましょうか)」と言えます。
花粉症は仕方ありませんから、毎年の小まめな対策で良いでしょう。
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