患者様方との在るべき’契約’の姿
3日木曜日祝日・6日日曜日を挟んだ4日金曜日全休と5日土曜日午前診を休診しましたが、皺寄せは何時もながら厳しいです。しかも今月は昨年私の入退院繰り返しと手術で機能していませんでしたので、今もその後遺症は続いて居ます。
患者さんから「先生、もう一周年に成るね。」と診察中に仰られるまで自分では気付きませんでした。「多発性大腸憩室炎とそこからの大出血、それに随伴する3回の緊急輸血と患部(上向結腸・横行結腸1/2)切除術」でした。他に基礎疾患がありますので十分毎月の定期検査で問題が無かった大腸からの大量下血は突如生じて出血性ショックに成るまで全く分かりませんでした。10年ぶりの入院でした。輸血後障害、特に感染症(C型肝炎・HIV等)の否定には輸血後3カ月待たないといけませんので、その間患者さんには素手で触れない様に使い捨てゴム手袋を装用していた為、アトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚状況を掴む事が出来ず、通り一遍の治療薬処方しか思いつかなかった事が悔しかったです。今は問題ありませんが、発症当日と翌日、手術当日と翌日、共に完全に意識消失状態で完全に仰臥位(仰向け)でしたから、左の下肢全体の神経痛で歩行障害を4カ月経験しました。現在も歩行時の左足外側全般に生じる歩行時の神経痛に悩まされて居ました。夏頃から知人を通じてトレーナーに付いて貰い、全身のケアを行っています。元々酷かった肩凝りや腰痛、臀部の引き連れや張り等が徐々に改善しつつあります。左足の神経痛も大変軽減し、歩行時の疼痛も改善しました。学会に行きましても、会場の狭い椅子に座って講演を聞いて居ても立ち上がる際の痛みが有りませんでした。本当に良かったです。
しかし患者さんの治療に空白の4日間が生じたため、平常運営に戻るまでまだまだ時間が掛りそうです。昨日午前診は受付の電話が常に鳴っており、予約を断るしか無く大変心苦しい状態でした。本日も同じ状態でした。しかし十分な問診を行った上で、適切な検査と診察を行うのが当院の道理であり、時間が目一杯で余裕が無いのに無理やり予約を受け付ける事は道理に合いません。であれば残念ながら先ずは他の医院・病院を受診されるのが無難です。事実当院から紹介し他施設でないと診断がつかず、かつ治療方針も決まらなかった症例は随分沢山居られました。私の診察終業時間は主治医から制限が掛って居ります。終了時間と同時に、仕事を止めるようにと指導されて居ます。ヒトによっては、「診察断るとはええ度胸や。何様や。」といわれる事がありますが、それだけ元気なら問題無いでしょう。私は医師であり、かつ患者ですので、患者として主治医の指導に準ずれば、「無理して付き合う必要のないヒトに自分の命を削ってまで付き合う必要は無い。むしろ誠実に再診し診察治療に邁進されている当院の顧客である患者さん方の為に、きちんと診療時間制限を順守し、毎日予約診療に携わる事を継続する事が一番の患者様方との在るべき’契約’の姿ではないか。」と言えると思いますし、実際その様にして居ります。今後ともこの精神で臨みたいと思います。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。