社会事情

 私事ですが、先日興味深い事がありました。当院の職員募集での事です。

 最近募集業態を変更して居りましたが、前回の募集でも応募してきた中年女性についてです。その募集媒体は、応募があった場合取り敢えず募集依頼主が応募者と何らかの接触を行った上で以後の対応を決定するシステムです。つまり「応募者には一度は声掛けをしないと駄目。自分の都合で無視する事は御法度。」という事です。そのため応募者全員に電話連絡をしています。当時その女性は、派遣業務中で次の仕事を探している様な文面を応募のメールに記載していました。私はPCが苦手なので、文章はこの様にさっさと打ちますが、ネットを致しません。ブログも書くだけで、後は職員に一任しています。そのため、その女性とも電話を一本遣り取りしただけでした。その一本で、こちらから名乗り現状について簡潔に尋ねても、「あなたは誰、何の電話。」といった返答があり、私は直感で「こりゃあ駄目だ。」と思い、「申し訳ないが、どうも御自身の御対応では患者さんとの対応に問題が生じそうです。実労働が出来るかどうか以前の問題と考えます。今回は当方より、御遠慮申し上げます。」と事前に決めていた文言を申し上げて電話を切りました。その際その女性は、「そうですか。分かりました。」と返答して居りました。しかしこの秋の人員拡張予定の募集を行った際、同じ女性からまた依頼が参りました。文面には、「無職」と成っており、延々自分の身の上と希望を書き綴って居られました。しかし自分の都合だけで「何を提供出来るか」については記載があるものの、自分の出来る事に限り、医療機関における実務を自ら積極的に努力し出来るようになる事のアピールは皆無でした。この点が肝心で、不採用になった応募者でもほぼ全員大きく文面を割いて記載して居られます。内心、「困ったもんだ。たしか以前も電話して迷走したヒトからか。」と思いながらも他に沢山応募があったので、直ぐに電話しました。すると「とにかく面接しろ。」といった内容のゴリ押しばかりして来て話になりません。最終的に「どうもあなたとは上手くやって行けそうに感じません。この電話を持って御断り致します。」ときっぱりと拒否しましたが、更に食い下がり「私の何処が駄目なんだ。おまえ何様だ。」と喚きだしました。「その様な言葉を採用権限のある者に吐きかけると言う事が、問題とは思わないか。あなたの採用枠は無い。あなたに関する応募は終了。これで切るよ。」と対応を終了しました。約10分も付き合わされました。その直後PCで派遣会社のメールボックスに10通以上、それも適当に自分の都合の付く時間に(深夜にも)複数‘いちゃもんメール’を送ってくるようになりました。その後も契約通り当院は応募を継続して居りましたので、「まだ応募してんのか。やめろ。」等と複数日同じ様な嫌がらせメールが入って居りました。直ぐに求人募集会社の担当者に連絡をして、当方に落ち度が無かったか法的に問題が無かったかを検証して貰い、適正である事を確認後直接募集応募メールを見る事が出来るように工夫して貰ったので上記の様に見物が出来ました。それにしても採用面接に呼んで貰いたいのであれば、人としての常識を最低限身に付ける事が必須不可欠であり媚び諂う必要は無い物の自分の人生における被雇用者としての資質を両親や関係者に客観的に批評して貰う事が大切だと思います。自分達の日常会話では通用するスラングを会議の場で堂々と使い上司の逆鱗に触れた事を「親父は頭固てーし。」等と仲間内でゴネテいる若者や顧客だからとなんでもかんでも顎で使う様な横柄な態度で買い物をする公務員等を良く見かけますが、その様なヒトに育てられた子供は不憫です。客観的な自己批評をする為の判断基準を持ち合わせていませんから、他人から「こいつどれ程馬鹿か。」と嘲笑されて居ても理解出来ないのです。そういうヒトが良く使う言葉、「俺ってイケてねー。」とか「俺天才(または神)じゃん。」等を耳にします。今回の女性も50歳頃の独身者でパート労働者でした。選んで欲しいのであれば、自分を客観視する事です。恥ずかしい思いをした事にも気付いて居ない事でしょう。

 もう一つ、ここ2回の求人で目立ったのは、10代から20代の未就労者の募集の急増でした。労働環境の行き詰り以外に、学業を収めていない若者の職探しの限界を目の当たりにしています。当院では人生経験が豊富な主婦層の採用が殆どです。若年者は可愛い事を言いますが、続きません。しかし人生経験が生かせていない独身者は、独り善がりの引き籠り的発想と被害者意識にまみれて居り、会話自体が出来かねます。今回は社会事情の一部を垣間見た気がしました。

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