アトピー性皮膚炎に合併するアセモ

 明日は休診にしましたので、今回は月曜日に送信します。先日は疲弊して居り、大変短い文章になりました。さすが当院の患者さん。見逃しては下さいません。「先生、頑張って持論を展開してくれないと。毎回見てるのに。」と御叱りを多数受けました。反省して居ります。

 今回は、今年の傾向について御話しします。眼科的には「流行性角結膜炎(流行り目)・プール熱(咽頭結膜炎)」が孤発的に見られます。耳鼻科的には「流行性耳下腺炎(おたふく風邪)・外耳炎や中耳炎・鼻炎全般」「過敏性肺炎」です。アレルギー科的には「過敏性肺炎・クーラー病・蕁麻疹(虫刺されやホコリ等)・カゼ後の咳喘息」が多いです。これらはこれまでに度々配信して来ました。今回は小児に多い「アトピー性皮膚炎に合併するアセモ」について記載します。

 乳幼児の活動が活発である事は御両親にとって本人にとっても大変望ましい事です。しかし活動中も就寝中もバケツの水をかぶった様な激しい発汗は、保護者にとって対策を立て辛い上に、乳幼児本人の不快感はとびきり酷い物で、掻いて掻いて掻きまくった挙句、深夜「ビェ―――――!!!」の大合唱です。彼らには罪は有りませんが、保護者にはもっと罪は無く、皮膚科受診後様々な軟膏や内服を処方されて改善と増悪を頻回に繰り返しながら、「良くならないので診て下さい。」と当院に来られます。当然ですが、単純な寝汗対策を展開するとともにベビーパウダーの多様とスキンケアを頻回に行う事が、基本です。その確認をしますと、時に保護者の手数があまりに少なすぎる事があり、「失礼ながらこの子の為にも、処置回数をもっともっと増やして下さい。愛情の分、増やしてあげる事です。」と指導する事もあります。多くは保護者さん方が、あまりの手のかかり様でグッタリされて居る事が殆どで、そういう場合は、保護者と細かく話し合いの上、一部漢方も混合させる事があります。口当たりはその御子さんにより様々なので、ストレートに溶かして飲ませる事が困難な事も多く、服薬ゼリーが発売されてからは著効しています。または単純にコーヒー牛乳に溶かす、ヨーグルト飲料に溶かす等も宜しいでしょう。薬局と相談して貰っても宜しいでしょう。好みの服薬方法は色々あります。乳幼児ではオブラートは役に立ちませんから。その点今日は色々な選択肢が豊富に成り、子供に内服させる為に一連の受診期間中に何らかの内服法を使い、次回新たな診察病名で再度受診になるとまた別の内服方法に変える事で上手く誤魔化す事も出来るように成りました。この様な服薬法を日頃から工夫しますといざという時にかなり苦い内服も問題無く飲み終える事が可能に成ります。これは保護者の御力と創意工夫に依る処、大です

 この様な説明を初めて直ぐに「そんなに手間をかけないといけないのか。直ぐ子供が飲めるような工夫をしろ。」と言ってくる保護者が時折居りますが、概して診察の必要が無い兄弟も連れて来てほったらかし、自分は問診も書かずに待合室の雑誌を開いているといった輩です。教育が出来て居りませんので、目に余る症例では受付自体を断ります。実際前述した「愛情が足りない子供に無関心な両親・その祖父母や保護者達」である事が殆どで、当院で診察を受けても適当な対処しか出来ないでいると勝手に当院のせいにされ兼ねません。であれば敢えて診察自体を断れば、その事の悪評は立ちますが、当院でのその子供への診察歴は一切ありませんから、後日揉めるネタは存在しません。この事実の方を我々の医院は重視して行きます。

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