気圧変動型の「喘息」

 今年は7月にもなって、気圧変動型の「喘息」が終結しません。むしろ「夏風邪」に合併して新患さんが増えています。

 「近隣の内科・耳鼻科で治療されたが改善し難い。」という「風邪・喘息」症状で当院に来院される患者さんは開業以来一定数来られています。しかし昨年も多かったですが、今年は驚く程の新患数が来られています。残念ながら当院でも極一般的な治療法しか行ってはいませんが、患者さんの問診時幾つか解決策が見つかる事も多々あり、その状況に即して素直に治療薬の選定を行って居ります。これによりある程度時間がかかりますが、通常の呼吸状態・鼻腔状態に戻ります。完治までは罹患期間に依りますが、1月程度で落ち着きます。単純なカゼ喘息・咳喘息ではない事も多く、既に「夏型過敏性肺炎」に罹患している場合は、近隣の総合病院の呼吸器内科に紹介し、入院加療と通院を依頼するしかありません。個人医での限界があります。この様な患者さんの多くが心因性障害を合併されて居る事も稀ではありません。心療内科での治療に満足されず、しかし投薬はきっちり毎回2週間分(心療内科や精神科の薬剤は処方限度が2週間で在る事が多い)出されるので仕方なく通院している方に、よく見られます。咳き込みだけでなく、起床時の喉の痛みや熱感、自律神経失調状態(めまい・耳鳴り・調節障害・視野障害・末梢循環不全等)も合併して居り、投薬内容と実際の内服状況にムラがないか等も問診の対象に成ります。この場合、心療内科主治医に当科的現状の説明と当科的治療方針と投薬方針を紹介状に記載し、心療内科としての投薬の変更や増量を検討して頂く様にしています。この際、心療内科や精神科の患者さんは投薬内容から便秘がちですので、そちらの対策と、相反しますが当院受診時下痢状態であれば大変矛盾する状況にありますので早々に消化器内科に先ずは紹介する事もあります。

 今年も猛暑・渇水等と言われて居ますが、安定した睡眠の確保の為にも「咳・鼻症状」を封印する事が、秋以降の心身活力の維持に重要であると思います。

 

 なお、既に告知して居りますが、「8月2日(火)」は私の都合で休診に致します。予約問い合わせ等は、御早目に御願致します。翌週は「夏季休暇」に入りますので治療期間が限られますので、新患様の受診を御受けする事が無理かも知れません。御理解の程、御願致します。

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