梅雨の時期
今年もとうとう梅雨の時期になりました。相変わらず、自律神経障害の症例が多く、対処が難しいです。
昨年も同じ事をブログに書いていたと思いますが、今年は一層症例が増えて居ります。片頭痛や悪心(吐きそうな気分)も含め、白内障の定期検査を凌ぐほどです。症状と発症時期、治療中の病気の状況や治療法(現病歴)と過去の手術歴や入院歴・治療歴をとにかく丁寧に問診表に記載する様に指導しています。思わぬ発見は数知れず、一見何でも無い様な事柄が大きな決め手になる事が多々あり、その為にも患者個人の問診への真摯な態度が重要です。高齢者では「書くのがしんどい」とか「面倒は嫌や」等と平然と自分で問診を記載する事を拒否するヒトがいますが、問診表を持って帰り誰かの協力の下きちんと仕上げてから受診する様に指導しています。その為、受診しないヒトも多いですが、逆に家族の協力で詳細な問診表を作成される事で長い間通院してもなかなか成果が出なかった患者さんが、極普通の治療で一気に改善する事も多々あります。御家族も「これだけ細かく問診表に記載した事は経験が無い。最初、家族全員で‘こんなに色々させられるのなら、受診を辞めたらどうか’とも言っていたんです。こちらの方針に従って患者と家族がきちんと医療機関に状況を報告すれば、予想を覆す症状改善が可能なんだと思い知らされました。」とよくよく仰います。結果として患者さんの改善により通院回数と期間が延ばせますので、家族保護者の負担が大きく軽減するのです。当たり前と言えば、ごく当たり前な結果です。
当院は私の幼少時の記憶に大きく囚われています。原点は「刑事コロンボ」です。うだつの上がらないくたびれた風貌の中年刑事が、巧妙に仕組まれた犯罪をゆっくりとかつ丁寧に解決して行く。「問診が命」という私の方針は、「コロンボ警部」をイメージしているだけです。特に変わった事はして居りません。また治療完了=治癒は、医者や医療従事者が実現する事では在りません。我々はあくまで、患者さんの「治癒力の増強・復元」を手助けしているだけで、病を治すなどオコガマシイ事です。人間は人間と向き合う上で、その人の分を弁える事が肝要だと思います。手に余ると判断したら、直ちにより高次元な診断がつく施設に紹介すべきです。常々申し上げている事です。
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