自律神経系の障害
今年は昨年以上に気温の乱高下が著しく、自律神経系の障害が多く見受けられます。特に「咳が止まらない」「ジンマシンが再発する・初めて出て厳しい」「耳鳴り・メマイが治らない」といった症例が目立ちますが、「何となく目の痒み・違和感が取れないで1カ月以上になる」という眼症状を合併される患者さんが目立ちます。
他院眼科で春先から治療を受けて居り、なかなか改善しない内に自律神経系の障害も合併し内科にも通院したが良くならず、紹介で当院受診される患者さんに上記の傾向が見られます。症状と発症時期の経過が複雑に絡み合って居り、職員と患者さんとの問診に時間がかかりますが、丁寧に問診を辿るとその問題点が明らかに成る事も少なくは在りません。
先ずは一番の問題点を一点突破を図り、その後患者さんの訴えの重症度と治療順序を計算しながら治療を進めて居ります。やはり鼻症状を一番に治療しますと、その多くは一気に改善する傾向にあります。しかしなかなか改善しない症例は、喘息・気管支炎を主とした呼吸障害系です。同じくアレルギー性皮膚炎の重症例であるジンマシンは事の他丁寧に対処すべきです。場合によっては心療内科的要因や、本職である呼吸器内科や皮膚科の専門医か総合病院へ紹介する事が高頻度で見られます。実際紹介しますと「当方でも精査して行く事になりました」と御返答があり、その後細かく治療通院する必要が生じており、当院如きでは継続治療を行わず初診で早々に紹介して良かった症例も多いです。当方の方針である「身の丈にあった対処」「己の限界を知る」事から患者さんを適宜上部施設に御紹介する方針は大変良好な結果を打ち出していると思います。
冷静に判断すれば、個人医での限界は直ぐに判断出来ます。紹介までに時間が有れば、想定される必要な検査やその経過を確かめるための診察は必要でしょうが、医師として自分如きでは判断しかねると思ったならば早々に知識と信頼性の高い先生方に直ぐに御紹介する事は患者さんからすると当たり前の対処と考えます。自分がその道の専門家であると自負していても開業などしてしまうと、大学病院等に勤務していた業績にしがみ付いたりや過去の知識にしがみ付いたりといった状態は現在においてはまさに過去のものです。そのため日進月歩すする医学には追い付いていないのが普通です。「足るを知る・自分の器を知る」事は辛い事でもありますが、事患者さんの立場になれば人として当然の判断だと言えます。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。