少しばかりの捕り物

丁度先週の火曜日に起こった事ですが、少しばかりの捕り物がありました。実際警察官が8名・刑事が2名モザイクボックスに来られました。

 年末から特定の曜日の当院が忙しくしている時間帯に蛍光看板の上に「爪楊枝とティッシュペーパー」を置かれる事が続いていました。患者さんからは苦情がありませんでしたが、保健衛生上不淨ですし、気味悪い愉快犯の犯行ですから何時か捕まえてやろうと職員と注意していました。しかし丁度診察で慌ただしい時に置かれており、なかなか特定出来ない日々を無為に送っていました。何度か「あのヒトではないか」という怪しい人影は確認していましたが、現行犯で無かった為そのままでした。しかし証拠品は清潔を保ったまま「保存袋」に確保し、確保時間帯とそれまでにパトロール下時間とを一覧にして記載はして居りました。たまたま職員が看板の辺りでかがむ人影を見付け、急いで確認に出ますと前出の「怪しい人影」と同一人物が爪楊枝等を置いた様で、男子トイレに逃げ込もうとしていました。報告を受け丁度診察が途切れた為、デジカメを持って男子トイレに私が向いました。職員から人相を聞き出し、たまたま一人しか居りませんでしたから、爪楊枝を御居た事実を問いました。否定しましたが、「どこで飯を食った。このビルの飲食店の爪楊枝なので、調べたら分かるぞ。身の潔白を晴らしたかったらその店舗の名前を言えばいい。これまでの爪楊枝を10本以上残して居る。鑑定しようか。遣った事を否定し続けても構わんが、どうする。」と問うと勢いよく逃げようとしましたので、取り押さえました。トイレの外に待機していた職員に風貌を確認させて、間違いが無い為しっかり確保しました。なおトイレ内で左腕を叩かれて爪で引っ掻かれまして、更に当ビルの3階階段で揉み合っている時に右腕も引っ掻かれまして、取り押さえるきっかけを得ました。「爪楊枝をおいた」「・・・置かない」の押し問答中に、当ビルの警備員が到着しましたが現状把握のみで犯人に逃げられました。警備員が取り押さえているうちに、警察も到着し犯人を追及する事になりました。この際階段で揉み合っている時に、「きさま、これまで20回近く爪楊枝を御丁寧に同じ位置に同じ方向に置いていただろう。同じ曜日の同じ時間帯に置いていただろう。きっちり爪楊枝とその紙袋と途中から起き出したティッシュペーパーも保管してる。貴様が俺の両腕をこうして引っ掻いた事で、貴様の爪に付着した俺の皮膚片のそれぞれのDNA鑑定をすれば、俺の物と貴様のDNAだけが見つかるよな。今職員が予定通り警察を呼んでいる。この傷で傷害罪、汚い物の陳列行為を執拗に継続して行った軽犯罪で捕まるな。何処で喰った後の爪楊枝かもレシートや店舗を探せば特定出来るし、レジ係に面通しをすれば貴様が喰った事が分かるよな。証明は確実だぞ。」と言ってから血相を変えて逃げ出しました。丁度当ビルの警備員が2人居たので後は任せました。未だ患者さんが複数名居られましたので、私が診察しないと治まりませんから医院戻りまして、事の顛末は警察と警備員に任せました。診察終了後、職員と移動して警備室に状況を尋ねますと「多数の警察官が来ていて、事情徴収をしている。」との事。私も現場に参りまして、上記の経緯を警察の方に話しました。その際両腕を見せましたら、刑事課の方2人が「傷害罪ですね。病院に行かれますか。」との事。私は糖尿病が進行しており、インシュリンの使用者ですから、皮膚の傷はなかなか治らず、はっきりと残ります。その為、「今後の事を憂えて、傷痕が残る事で以後の予防策にしたいと思います。」と申しました。事実数日後かなり腫れています。犯人は何と75歳の無職で、川西市内でも相当山間部に住んでいる様でした。しかも配偶者が居り、何故か週何回も市内中心部へ出かけていた様です。なかなか認めようとしなかった様ですが、傷害罪を告げられてから態度が軟化し、急に「全て私がやりました。」と自白した様です。当方も穏便に済ませる用意がありましたが、警察署に移動し保護者(配偶者)に身柄を返還する事に成る旨警察官から告げられるとまた態度を硬直させました。しかし犯人が自分の行為であると全員の下で認め、しかも巡査だけでなく刑事が到着している事もあり、所轄に連行される事を認めざるを得ない事を悟り、私に全面謝罪しました。一応全員撤収の運びになった際、犯人が「耳鼻科でしょ。今度診て下さい。」と急に言い出しました。全員唖然とする中、私が「いい加減にしろ。感情で普段話さないが、今は別だ。そもそも嫌がらせをしておいて、診察しろだ。いい加減にしろ。非常識人め。貴様の様な後期高齢者が、のうのうと日々生きているから若者が苦労して税金を納めないといけないとは思わんか。貴様らがボーっと生きている事の罪悪について考えろ、人の役に少しで立とうとは思わんか。貴様の様な愚か者がだらだらと生きていて若者の生き血を悪気も無く吸い上げている事を反省しろ。人の迷惑を平然と常習犯として行っていて何を言うか。」と大声で喚いてやりました。その場に居合わせた人々は全員黙り込んでいましたが、私は一切反省しません。今現在アメリカの大統領選挙の候補者争いでトランプ氏が愕くほどの支持を受けているのも、こういう事です。社会に貢献する事の無い高齢者や小市民に対する多くの国民の怒りです。その後その状況を見ていた面識のない人が私に依って来られて、「このビルの3階のお医者さんですか。よくぞ仰った。皆同じ事を思っているのです。今花粉症でしんどいので、近々受診したいのですが、どうしたらよいのでしょうか。」と尋ねられました。たまたま時間の変更票を持っていましたので御本人に御渡ししました。翌翌日の木曜日に来院されました。

 本当に何時も言っている事を社会に表明する機会が出来たのは良かったです。もう少し賢明な遣り取りであれば良かったのですが、犯人はまた同じ事を繰り返すのでしょうか。困ったものです。

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