花粉症がブレイク

本年も花粉症がブレイクして居ります。予防治療をされた患者さんとされずに初めて来院された患者さんとの症状の差が顕著です。

 これまでは「三寒四温」と申しましたが、最近の冬から春にかけての気象状況は「二寒三温」や「五寒五温」とも言われる程予想がつきません。これに伴いアレルギーの治療を適当に症状に合わせてしたりしなかったりしていますと症状は悪化を辿るしかありません。症状が改善して居ても治療は「スギ花粉」の飛散が消失するまで安直に行わないのが基本です。実際今現在あわてて来院されている患者さんに於かれましては、「既に発症した状態」で来院されており、スギ花粉にきっちりと感作(反応している事)していますから、対策は遅いのであり、症状への対症療法を行うしかないのです。その対症療法でさえも適当であるならば、症状の安定は期待出来ません。頑張って治療を確実に行う事です。時々小児の保護者が「何とかステロイドを使わずに治して下さい」とにじり寄って来られる事がありますが、時折診察診療をお断りする事があります。そもそもその小児の保護者が治療開始時期を見誤ったのです。責任は保護者にあり、子供は被害者です。しかも武器を使用せずにフル装備の敵と戦え、と言う様な命令です。悪化する前に、凶悪化する前の敵と予防治療と言う対策を講じて居れば問題は少なく対処も楽です。しかし一度内戦が勃発してからは引くに引けなくなりますから、戦況の一発逆転を狙うしかない場合のカンフル剤を使うしかない所で、素手で戦いなおかつ勝ってくれ、と無茶を言い出す様なものです。

 色々な情報誌やネット情報を聞きかじって医師にその治療法を強要する患者が居ますが、その様な治療法は記事を載せている医者や情報元へ尋ねて然るべき医療施設へ紹介して貰って下さい。出来ない事や趣旨が合わないので当院ではお断りする事もあります。大抵の場合その様に当方でお断わりした患者さんとその保護者に限って「どうして患者の希望通り出来ないんだ。」と同じ様に受付で他の患者さんがいらっしゃっても平然と毒付かれます。その様なヒトは早速私が院外に摘み出します。しかしその効果があってか、当院では理解度の高い患者さんが多いので助かっています。皆さんも「無理なものは無理」と言う事を御認識して当院に受診される事を御願します。

 追伸:先程BSの車の紹介番組で、元‘あのねのね’の清水クニアキ氏が「若い頃優しく言い寄ってくる奴に騙された。これはこれからも変わらない事だと思うが、年寄りが耳障りな事を真剣に言ってくれる事は有難い事だよ。そういう人は嘘吐きでは無い。」と言って居られました。半世紀を生きた私の感想と同じであり、生きる信条でもあります。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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