春のスギ花粉症

 この年末年始の暖かさは経験が無い程でした。その為予想通り、「春のスギ花粉症」治療希望者が急増して居ります。

 予想はして居りましたが、先週5日に再開して直ぐに、「年始から急に眼が痒い、鼻水が出だした。」とか「他に肌が腫れる様に感じて痒みが出てきた。耳の奥が痒い。鼻詰りになりそうな雰囲気だ。呼吸が苦しくなり喘息や気管支炎の前駆症状が出だして居る。」等の主訴を訴える患者さんが来院されて居ます。多くの顧客さんは既に昨年末に「どうも来年のスギ花粉症は嫌な予感がする。酷くならない様に事前に診察と投薬を御願したい。」と来院済みでした。顧客さんも私とのお付き合いで花粉症の玄人になられ、「嫌な予感」まで感じ取られる程になられて居ます。「季節が明確でアレルゲンと直接闘う事を事前に回避する事が、アレルギー治療の一番の方法です」と院内でシツコク煩くうっとうしい程に連呼し続けた事で予防対策予防治療の啓蒙には成ったと思います。少なくとも数百人単位で治療内容の軽減と副作用の回避には役に立っていると思います。使用すべき薬剤が軽度な薬剤でアレルゲンが無くなるまで有効であればある程、患者さんの体に対する負担は明らかに減る筈です。しかも強い薬剤を控えに残しておけるので、悪化した時の対策が十分残存して居り、余裕があります。分かっている事ですが、患者さん方が自らの体験で実証して下さる事は誠に誇らしい事と言えます。

 本年のスギ花粉症はそろそろ始まって居ります。増悪してからでは治療が厳しくなります。例年見舞われる方は、未然に対策を講じられるようにお勧めします。なお今からでは「スギ花粉症の舌下免疫療法」は不可能ですので御了承下さい。事実昨日と一昨日お問い合わせがありましたが、「既にアレルゲンとしてのスギ花粉が飛散を開始して居りますので、さらに口腔内にスギ花粉のアレルゲンを追加する事になります。場合によってはショックを招く事もあり、薬剤の使用に於いて、スギの飛散時期は治療を開始してはいけない、とされても居ます。恐らくは今年は6月以降でないとスギ花粉症の舌下免疫療法はお受けする事は無理だと思います。」と事情を丁寧に解説し、お断りしました。皆さんもご参考に為さって下さい。

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