症状の遷延化

 今年も残すところあと1週間です。インフルエンザは一時診られましたが、今は鎮静化して居ります。一方まだまだ暖冬気味でかつ、雨降りが続く為「風邪症状」が絶えません。

 単純な風邪でも長引く患者さんの受診が多く、これまで通り内科や耳鼻科通院で改善しない為に当院受診されるケースが目立ちます。極普通の治療で症状は直ぐに軽減しますが、問題は治癒宣言がなかなか出せないという事です。実際、他院で「治りました」と告知されたので、治療終了したのに数日後症状が再燃したので来院された症例も多く、完治の告知は難しいです。さらに12月以降保育園や幼稚園で「咽頭結膜炎(プール熱:喉の熱痛み、目脂と目の痒み痛み)」が流行して居り、中途半端な治療で症状の遷延化を来している乳児症例が多数来院されています。随分前のブログに記載しましたが、とんでもない非常識極まりない保護者が時折居りまして、「流行性角結膜炎(流行り目)」や「咽頭結膜炎(プール熱)」の診断がウィルスチェッカーで明白化し、「治癒するまでの1から2週間の自宅静養と自宅での二次感染予防を厳重に行って下さい。」と説明しても、「診断書なんか出されたら保育所に子供を預けられないだろう。その間の収入は誰が保証してくれるんだ。」と息巻いて出て行く事がありました。多分そのまま診断を偽り保育所に感染した子供を預けたのでしょう。この様なとんでもない保護者が極僅かでも存在する事で、他の保育園児達が感染させられてしまうという、所謂「貰い事故」が生じているのかも知れません。「経済優先で、モラルハザード等どうでもいい」、まるで中国の大気汚染の様です。結局は保育園側から原因が判明し保育は以後不可能と断られる事もあり得ますし、他の保護者から爪弾きに合う事は致し方ないと考えられます。

 高齢者でも「何でここはインフルエンザの予防接種をしないんだ。わざわざ遠方から来たのに、どういうことだ。」と昨日医院入口で喚かれました。聞けば近隣の当院の患者さんから「あそこへ行けば何でも診てくれる。」と言われた様です。拡大解釈にも程があります。一応救命救急医でしたので、細かく問診を致しますが、総合診療科的な総合担当をしていたからです。何でも院内でしては居りません。「眼科・耳鼻咽喉科・アレルギー科」です。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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