ドクター・ショッピング

 退院後ようやく日常の作業が元通り出来るようになって来ました。なかなか貧血は体に重く乗りかかって来ます。

 患者さんから「大丈夫ですか。無理しないで下さい。」と常に言われますが、その前に「あなたがきっちり治療をしてくれたら、私のストレスがかからないのです。しっかりマトモナ事をして下さい。」と言いたくなる事も多いです。現在アレルギー・副鼻腔炎・気管支喘息の患者さんは暖冬の影響でかなり改善して居られます。しかし緑内障や成人病を基本とした合併症の対策を講じてる患者さん方は、なかなか改善の傾向には有りませんので、治療を密にする必要があります。特にドクター・ショッピングを重ねている患者さんで、知人から当院へ御紹介を受けて来られた患者さん以外は治療方針が行き当たりばったりで全く定まっていない為、治療方針を患者さんに説明する事自体が困難です。その様な患者、むしろヒトは「何でもテキト―」がモットーなので、医師側がきちんと解説すると「そんなに真面目にしないと治らないの。これまで言われた事が無い。」と無意識下に平然とボケた他人事のような言葉を吐きます。これらは高齢化する程、発言頻度が増えますが、多分人生に於いて医療と正面切って対峙する事無く適当に流されて来た事を象徴する事と考えます。この様なヒトが来院されますと、当院の現在の順序立てて再構築を行っている真摯な態度と真逆な雰囲気が急に経ちこめてむせ返りそうになります。体調回復には大敵です。

 多分日本国では「能天気」である自覚が無いヒトは諸外国に比較して少ないと推察します。江戸時代から日本の識字率は大変高く、当時の先進国であるイギリス・アメリカに比べて断トツに庶民の能力は高かったと記録されていました。が、敗戦後の現在の我が国の理解力・常識は霞んで見えます。その低レベルの高齢者に育てられた両親、その両親に育てられた子供達、その子供たちから生まれた乳幼児の運命を大変危惧します。今後どの様に成ってしまうのでしょう。病み上がりの体を引き摺りながら、一人憂える私です。

 なお、毎週2日間長きに渡りブログを発行してきましたが、それ自体がストレスになるといけないという助言を主治医から受けました。以後火曜日の発行のみに限定させて頂きますので、宜しく御了承の程御願します。

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