歯科的知識に関して
とうとう今年も残す処、後2カ月になりました。最近はドタバタしてブログも長文が書けなくなってしまいました。本日は歯科的知識に関して御話致します。
患者さんの多くが、歯科治療を放置されています。実家が歯科医でしたので、何とも寂しいものだと、感じます。と申しますのも、私の父・祖父ともに歯科医師ですが、私と同様に変わり者で、「歯をちゃんとしないと体が壊れる。」と常々訴えて居りましたからです。虫歯・歯槽膿漏(歯周病)の患者さんは口腔内に細菌を大量に補菌して居る訳ですから、「胃潰瘍」や「副鼻腔炎・扁桃腺炎」や「気管支炎(重症化すれば肺炎)」、果ては「脳膿瘍・心内膜炎・心筋梗塞や脳梗塞や眼底血管の梗塞等血栓障害等」の原因になり兼ねません。そのため歯科治療を完了し定期検査を行う事は不要な他疾患の併発回避や改善に必要不可欠です。実際国家試験レベルでも「歯科治療中に脳梗塞」「歯科治療中に視野障害」「歯科治療中に不整脈」等の問題が必ず毎年出題されており、医師としては必ず念頭に置いて問診診察を行うべき基本中の状況です。当院でも「なるべく早く歯科治療を受けて下さい。」と一言勧めて居ります。が、多くの患者さんは「歯科にいっても治らないし、金がかかるから行かない。」とあっさり発言されます。当然その様な患者さんは「耳鼻科に行っても治らない」とか「眼科に行っても治らない」とか「喘息・アトピー・蕁麻疹等治療しても治らない」と、目の前の自覚症状が一時的に改善すれば、自己判断で再診しないで放置される事が殆どで、歯科に限りません。今後この様な「遣っ付け仕事」しかしない患者が医療費の高騰に比例し増加すると予想されます。その付けは彼等が高齢化した際の今以上に必要となる医療費負担増加の将来に成る事も想像に難くないです。こうやってこの国の医療は質が低くなり、何れTPP施行後の自己負担の総額を押し上げる張本人に成り得る事を早めに気付いて避けた方が、未来の青年達に余分な税金の増額を押しつける事に成る事を肝に銘じるべきだと思います。
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