風邪ひきの予防が第一
低気圧による自律神経失調障害が継続している中、秋が深まりつつあります。秋の花粉症事態が明確でない本年、咳喘息が引き続き多く見られます。
風邪を引いた後の咳が2から4週間近く治らない、という状態の方が殆どです。一般の気管支喘息治療とほぼ同じ治療で改善しますが、気道感染後に殆ど必発していますので、風邪ひきの予防が第一です。手洗い・うがいと汗をかいたらなるべく早く新しい下着に変えて冷え逆上せを避ける事です。運動会や遠足の直後に風邪ひき、連続しての咳喘息治療も対応出来ます。風邪ひきは大半が免疫の低下による全身症状で、特に呼吸器系の障害が目立つだけです。胃腸症状で下痢に至る事が多いのも、消化器粘膜の機能障害によるものが多く、粘膜細胞が脱落し消化管の異常運動により下痢を来します。当然普段からの体の鍛錬は風邪予防の第一選択肢ですが、運動がなかなか出来ない方は、睡眠の充実を図られるのが手早いでしょう。深い眠りを十分取るという事です。一日の終わりに15分程度しっかり体の内部の体温(深部体温)を上げて、全身に「体温が上昇している。そろそろ寝る時間が来たぞ。」と知らせるのです。湯船から出てからは汗をきちんと引かせてから、早々に入眠して下さい。一度上昇した深部体温は急激に下がり、一気に深い眠りにつく事が出来ますし、纏まった睡眠時間も確保出来ます。
ヒートショックプロテインの話とは別に、本来湯船に浸かる習慣のある日本では、睡眠障害は回避できる筈ですが、寝る直前までスマートフォンやTV画面を目にしている事で脳の刺激が強く、安眠に至らないと言われています。これにより身体全体の免疫低下により風邪ひきが生じ易くなり、咳喘息が生じ易くなるという事も関連があると推察されます。
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