成人病に関与する眼障害

 当院も成人病に関与する眼障害の相談が多いですが、中でも「3大疾患(高血圧・高脂血症・糖尿病)」に合併する網膜症についての相談が目立ちます。

 特に糖尿病は深刻です。血管内を常にブドウ糖は流れて居り、これにより全ての細胞が栄養され生命活動が出来ているので、通常ではむしろブドウ糖不足(究極は飢餓状態)を回避する事が大切でした。最近数十年、カロリー摂取オーバーを叫ばれてから糖尿病の問題が重視されています。もともと人類、むしろ哺乳類は飢餓との深刻な戦いの果てに死を自覚していました。日本人は本年特に自然の脅威(台風・水害・地震・干ばつ等)に曝されて十分なエネルギー源である炭水化物(主として米)の摂取不足と闘い続け、いわゆる節約遺伝子の発現率がかなり高率に成り飢饉に対し抵抗力を養ってきた民族です。そのため飽食の時代の到来は予想だにしていなかった事実であり、しかも敗戦による急速な食の欧米化を受け入れる事も想像だにしていなかったので、消化器を含め全身の代謝能力が現実の180度変換した状況対応が追い付いて居りません。これにより本来のマイナス対応が逆効果を生む事に成り、カロリーの過剰摂取対策どころか脂肪の過剰蓄積に転じた事は周知の事実です。その為、日本国では「中肉中背」の男性の糖尿病が目立つのです。一見すると何ら問題が無いのに、血液検査で「糖尿病・糖尿病予備軍」と診断され、医師から厳しい「減量(出来る余地が無いのに)とカロリー制限(元々さほど食が太くないのに)」を義務付けられる症例が大変多い傾向にあります。その後日本人気質よろしく、医師の指導に従順に従い頑張り続けるも、さほど改善する事無く、一層の努力を強要され、その挙句たまたま生じた「低血糖発作」「眼底出血」を生じその後「続発性緑内障・眼内手術の繰り返し・その後失明」という悲惨な末路に至る症例を多数経験してきました。欧米人と黄色人種とはその食生活と生活習慣が大きく違い、数年数十年で対応出来るほどの柔軟性は人類には持ち合わせていないのです。事実沖縄はこれまで長寿社会として有名でしたが、終戦後の米国占領下で食の欧米化とオーバーカロリーの先例に見舞われ、急速な肥満と3大疾患の蔓延を招き、近々長寿のイメージは夢と消える運命にあります。

 医師の指導も大切ですが、長期的血液データの変動を冷静に捉え、安定している症例は多少緩やかな指導をしてみても良いのではないでしょうか。むしろ医師からの指示・指導を全く無視して治療も「医者から言われたから、仕方なくしている」レベルの症例のいい加減な対応は、国家レベルでの問題であり、こういった症例は殆どが、何ら根拠のない「自分は大丈夫」という妙な自信を持っている事が宜しくありません。間違った個人主義・自由主義の成れの果て、国費の無駄使いを能天気に良い様にされ、努力する従順な節度ある民主主義の申し子が馬鹿を見る、非常に矛盾した現実を小さな医院の中でも実体験しています。当院に来院する症例の在り様は、この国の現状と未来を明確に反映している様に感じます。糖尿病は油断大敵ですが、怯え過ぎる必要はありません。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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