備えあれば憂い無し

幼児学童学生さんの秋のイベント事、「遠足・体育祭」が近づいて来ました。今年も楽しい筈の代休日が地獄と化す兆候が見られます。

 1カ月後の予約が詰まってきて居ります。継続治療中の患者さんだけでなく、昨年一昨年と毎年秋口の学校でのイベント参加の翌日の体調不良で受診されている子供さんの保護者からの予約が既に入っているのです。「毎年決まって大変な状態になるので、予め予約しておきたい。」と言う事です。症状は「アトピー性皮膚炎の急性増悪・喘息の悪化・アレルギー性鼻炎の発症・アレルギー性結膜炎の発症・じんましん発症」等が殆どで、アレルギー症状絡みの診察が殆どです。多くの保護者は事前に予防策を当院で施す様にされていますが、どうしても症状が悪化してしまう、或いは頓服で処方した薬剤を使用しても心配であるという訴えを為さっています。過剰反応ではありませんが、私との診察のなかで、「備え有れば憂い無し」という私の基本方針に傾倒して頂き、御家族の危機管理対策を充実されている事に依ります。しかし最近の学校行事は名目上「受験の時の内申に影響がある」と言う事で、全員参加を当然の物と解釈される傾向にあるようです。同じ事がクラブ活動の欠席が内申に影響するという事もあり、受診する日が遅れ気味に成り体調不良に振り回される患者さんが多い事に悩まされています。

 ズル休みは許されませんが、治療を早めて治癒させる事で後々のクラブ活動や学校のイベント事に対応出来るのであれば、学校の早退は何ら問題の無い事であると私は考えます。ましてや私立の進学を考えているのであれば、保護者の方々も必要以上に型にはまった考え方をしない方が御自身の子供さんに対し良い判断に成るのではないかと思います。自分が「どうして私立受験をし、進学するのか。その為に公立学校との関係性は自分にとってどれだけの結びつきがあるか、どうか。」といった大人でも大変悩む判断を十代の前半から各個人で取り組む訓練になると私は思います。自分を大切にしながら、社会との好ましい関係性の維持と独立性を考えて日々歩む事は大変重要と考えます。自己の体力を鑑みての行動はけっして「甘やかし」ではありませんし、学校や担任、ひいては国家は生徒に対し一生涯の責任は居ってはくれない事を自覚すべきです。ちなみに私は中道派です。

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