「義務・権利・責任」のバランス

 先日のカラコンお馬鹿の内容について大変な反響がありました。一人でも「あなたの考えは医師として問題だ。」と批判されるかと思いきや、一例も居らず、「この時代、歯切れのよい批評文を書かれているのが気に入った。」と仰って来院される患者さんが数名居られました。また通院中の患者さんでよくブログを読んで居られる方々は、「藤原先生だったらもっと厳しい発言をされるかと思っていました。意外と静かに対処されるんですね。」と私が「かんしゃく」を起こさない事を不思議に感じられる様です。

 戦後70年談話に関する様々な批判がありましたが、戦後世代はアジア周辺諸国に対して何時まで「謝罪し続ける」必要があるか、と言う事が今後の論点になったのは喜ばしい事です。国連は第二次世界大戦の戦勝国が主導権を握り続けていますが、70年経ち今日的変革を遂げるべきでもあり、かつ耐性の再編成は必須と思います。日本はナチスドイツの行った事柄について内容が大きく違いますし、東京裁判におけるアメリカの行った市民殺戮に関する解釈は今日も同じ様に行われている事がどうしても納得出来かねます。その後自由主義に変更されて、日本はアメリカ主導の価値観と彼らに有利な「敗戦国意識」を植え付けられて今日まで生きて来ました。この中で、自由の解釈と取り扱いの間違いが肥大増大し今日の「おもてなしが出来ない国日本」に成り下がって来たと私は強く感じています。「責任を果たすだけでは無く、権利も主張するのが正しい国民の在り方だ」と私は中学高校の担任から教えられましたが、現在どうでしょうか。「責任と義務を果たさないで、権利ばかり主張する者は国民とは言えない」と改めるべき状況に成り下がっていると常に感じています。この考えは全てに適応できますし、間違っているとは思いません。だからこそ「自分の勝手でカラコンを買って、トラぶったが、診察を受け治療を受ける権利がある」とか「自由診療ではあるが、視力矯正手術(LASIK)を自己判断で保険外診療を受けて術後視力障害が残っている。視力障害に対して一般診察を保険診療で行う事を国民の一人として訴えるのは当然の権利だ。」とか窓口で持論を展開するヒトが時々居り、偉そうに「しっかり診察しろ」といった傲慢な態度で受付をしようとする場合、私は「そんなんで一日本国国民として問題御座いませんか」と尋ねていると、前回主張したのです。当院の基本方針は、「互いに節度ある常識の在る大人の考え方が出来る患者さんの受診機関」を目指して居りますので、宜しくお願いします。

 昨日上記の内容を反映する様な症例が受付にきました。「最近、近くが見難いので、眼鏡処方を希望する。」という生活保護申請患者でしたが、「最近買った純金の指輪でアトピーが出る。プラチナのネックレスでも前胸部に湿疹がでる。同じくシャネルのベルトのバックルでもヘソ周辺の湿疹が出るので、ついでにアレルギーも診てくれ。ここは出来るんだろう。」と言い出しました。その際「一昨日自分のベンツのボンネットを開けて掃除したら手袋のホコロビの指の表面も荒れているので、診てくれ。ほら、この様に。」とわざわざ手の指を見せて来ました。軍手が通らない様なネイルアートを施した指を出して来ました。その際、「ネイルは付け爪ですか。」と尋ねると「何を言ってるの。これは自分の爪よ。」と自慢され、「皮膚が弱いから。」と返答されたので、「車、ベンツでしたっけ。それも御自身の所有車ですか。」と尋ねると、「はい。ここ10年間3台乗り継いだベンツですが、手が荒れたのは今回の車が初めて。既に3カ月経っているのに。」という返答でした。その時すかさず、「失礼ながら、生活保護の書類を御持参ですが、貴金属や10年来ベンツを所有されて居られる様ですね。」と一言もうしましたら、顔面蒼白に成り、大声で「あなた、私が何か後ろめたいことしてると疑ってるの。医者はそんな事考えなくても治療出来るでしょ。そもそも医者なんて掃いて捨てるほど居てるのよ。受診、止めてやろうか。」と居直りました。「どうぞ、これにて終了。お引き取り願いましょう。後々生活保護の申請書類に10年乗り継いだベンツだの、純金の貴金属だのでアレルギーが出ただの記載するのも、医師として気持ちが重くなるので、今止めて貰ってほっとした。」と申しますと、「あんた、脅す気。恐喝や。」とこれまでと打って変わってヤカラの様に変貌しましたので、「うーん。国費のなるべく不公平感の無い再分配が保険診療の精神ですが、これを川西市役所が察知したらあなた、大変ですね。」と申しました。急に「すいません。失礼働きました。大人しく退散しますので、本日の内容は他には言わないで下さい。」と泣き付いてきたので、「受付はしていませんので、御自身の個人情報は何ら持って居りません。診療録の作成も出来て居らず、当方も感知する所ではありません。今後御気を付けて。」と早々に退散して頂きました。この間数分。というエピソードがありました。「義務・権利・責任」のバランスがこの国には取れているのでしょうか。カラコンしかりです。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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