日焼けは紫外線の何たるかを熟知する事が最大の予防策

 眼鏡の処方の依頼が増加しています。特に外出用UVカットに関する問い合わせが多いですが、カラーレンズとの混同が目立ちます。

 以前も記載したと記憶します。紫外線遮断レンズの程度はそのレンズの色合い(色の濃い・薄い)には関与しません。元々地上へ飛来する紫外線は波長上、UV4000です。これを遮断すれば、眼球保護になります。そもそも紫外線障害とは、「角膜障害・白内障・網膜障害(稀れ)」と「日焼け」です。角膜障害は冬山の「雪目」に代表される様に眼球表面の単純障害であり、UVカットレンズでシャットアウト出来ます。白内障は角膜を通過した場合、紫外線に毎日長時間さらされる職業等で生じ易いですが、これもUVカットレンズで防御出来ます。さらに眼底まで紫外線に障害された場合、網膜症が生じ得ますが、大量の紫外線が長期に渡り曝露する状況を想定せざるを得ませんので、かつては農業・漁業・林業従事者には見られましたが、最近では外回りが主体の営業関係者でも大変稀です。一方日焼けは要注意で、「紫外線が瞳孔を通して侵入した結果、体表面の紫外線対策を全身に講じないといけない」と視神経系を通じて判断されて、皮下の色素細胞の色素増産を行う事になり、メラニン沈着を促進する事になるのです。女性が大変気にされている日焼けトラブル」はUVカットを充実させて、更に内服等で対応する事で思いの外軽減するものです。

 日焼け対策は化粧品会社のコマーシャルのごとく、その性能と塗り方・塗る時間帯をきちんと守る事が基本です。同時にUVカット眼鏡(サングラスと言われています)の屋内外の着用と内服の推進を同時に行う事が大事です。最後に、一言。自宅が日本家屋であろうとマンション等様式建築であろうと、屋内でもフローリングや板張りであると日光の反射で紫外線障害は生じ得ますので、屋内で過ごす眼鏡もUV400カットを追加しておく事は大変好ましい事です。屋外の事ばかり注意していて、紫外線の何たるかを熟知する事が最大の予防策です。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL