眼精疲労・調節不全は改善する可能性があります
今年は昨年よりも台風の影響が強く、体調不良関連の主訴が後を絶ちません。眼科関係も「眼精疲労・調節不全」が多く、なかなか改善しないのが辛い所です。
実際当院の近辺の総合病院の耳鼻科で、高齢者の難聴について受診された患者さんの殆どが、「あなたねぇ、おいくつ。年齢による難聴は治らない。無理。」と言い放たれ、「通院は意味が無い。」と断言されたという訴えで、何らかの対策は無いかと、当院にご相談されて来られます。当然当院でも根本対策はありませんが、問診において「循環改善」や「補聴器の設定」、「鼻詰りやアレルギー性鼻炎による鼻のかみ過ぎ」等色々とまだまだ対応する価値のある改善点が見つかる事もあります。劇的な改善はありませんが、「多少良くなった・気の持ちようが変わっただけ楽になった・意外と聞こえがましになったかも知れない」というご返答はあります、実際の聴力検査ではさほど改善は見られませんが、患者さんの気持ちの在り様は随分と変化すると言う事でしょう。同じく眼科の大問題である、「疲れ目・遠くと近くが上手くピントが合わない」という「眼精疲労・調節不全」は極めて完治し辛い主訴です。意外に多い解決点は「眼鏡・コンタクトレンズに少しだけ手を加える」事で大変見え方全般に変わる事が多い、という事でしょう。当院では一年中、「眼鏡・コンタクトレンズの処方箋の修正」を積極的に行い、一つの診療の柱になっています。時に見え方が改善する事で、「肩凝り・腰痛がましになった」とか「生理不順が改善した」とか「子供が落ち着きだした・集中する様になった」等の極教科書的に改善の見込みがある項目の改善が成される事は程度の差こそあれ、予想通りです。まさに日常の患者さんの焦点距離と視覚対象の鮮明度の要求水準を天秤にかけると必要な矯正度数と瞳孔間距離は数学的に自ずと決まります。そのため当院では「遠近両用眼鏡・コンタクトレンズ」共に積極的には勧めません。自分もかつて遠視性乱視で矯正不全の為、「めまい・耳鳴り・悪心と時折嘔吐」で悩まされていましたが、好ましい眼鏡処方により現在全く感じません。老眼も平気です。
確かに医学一般の常識からは、「治療は無い」ですが、その末梢、或いは枝葉の症状は改善する可能性はあり得ます。我々医師も、医者の常識で患者さんを決め付けて話すのではなく、他に何か助けになる切り口が無いかと俯瞰で見る事も大切かと思います。
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