咳喘息・カゼ喘息に注意

 風邪症状で来院される患者さんが多いですが、その多くが「咳喘息・カゼ喘息」の方でした。

 症状としては、「元々風邪ひき後、風邪が治っても咳が無くならないで2から4週程度咳が続く」ケースが該当します。当然肺炎の初期もあり得ますので、決め付けるのは避けるべきでしょう。しかし多くの場合、風邪の後の咳が治りにくい場合は「咳喘息・カゼ喘息」を疑うべきです。治療自体は、喘息の治療に準じますが、症状が消退しますと継続治療は不用となります。今後夏風邪が増えますので、軽んじる事無く、「何れ治るからいいや。」と放置されずに治療される事を御勧めします。同じ症状でも「過敏性肺炎(多くはアスペルギウス等のカビが原因)」であれば、重症度は変わります。急に高熱を発し、呼吸困難に至り、発見が遅れると命に関わる疾患です。こちらはアレルギー科と言うよりも呼吸器内科の方が診断が確定し易いと思います。24時間の循環風呂による「レジオネラ肺炎」も初期は「風邪が一時治ったのだけれど、咳が止まらない。熱は出ない(実際は微熱)のだが。」という症例も多く見られます。

 勿論気管支炎が一番多いですが、気管支より奥の呼吸器系障害を想定する事は重要ではないでしょうか。「いつもも直ぐ治るし、大丈夫。」は時として時限爆弾を温存しているだけかも知れません。

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