流行性角結膜炎(流行り目)・プール熱(咽頭結膜炎)」にご注意!

 今年は特にひどくありませんが、「流行性角結膜炎(流行り目)・プール熱(咽頭結膜炎)」にご注意下さい。昨年は秋口以降も孤発性に発症していました。

 プールやつり革等でごく自然に接触感染する疾患ですが、1週間から2週間程度の潜伏期間があり、治癒まで他人との接触を制限されますので、保育園への登校は2週間ほど不可能です。夏休みになりますと自宅での待機ですので、特に問題はありませんが、ご両親特にお母さん方の活動に制限が掛り、いつも通りの生活パターンが出来なくなります。よって手洗い・うがいと外出先での手で目を触らない様に注意するしかありません。しかし小児においての大問題は、プールでの活動による感染が殆どである事実です。これはご自身のお子さん方がどれ程予防に苦心しても、他の子供たちが感染している場合、接触を回避する術がありません。学校行事で感染した場合は、その事実を学校側に速やかに報告し、クラス単位で対策を講じ、場合によっては学年単位で対策を講じる必要があります。保健の担当者、保健の先生方の危機管理を期待するしかありません。

 よく耳にするのは、「子供を通わせている保育園は、何か生じたら直ぐに親が呼び出される。そして保育園では対応出来かねるのですぐに子供さんを迎えに来て下さい。そして診察を受けて医師から通園が可能であれば翌日も通園して下さい。通園が困難ならば自宅で待機して下さい。」と判で押した様な対応をされるそうです。確かに保育園側には親権はありませんので、児童に問題が発生した場合、保護者に対応を任せるしかないのは当然ですが、保護者が子供を引き取りに来た時に型通りの対応をされた場合失望しかねません。それよりも児童同士での感染拡大を以外と保育士が十分には考慮せず、個々の児童とその保護者への対応にばかり気にしている現状が嘆かわしいと思います。科学的配慮よりも法規的処理を優先し、見逃し・対応や報告の不備により保護者から後々責められない様に手を打つ事に精一杯の様である事が、幼少児教育の限界問題であると考えます。

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