気温変動が著しい時の聴力検査をおすすめします
最近雨と低気圧による寒暖の差が激しい事に起因する「めまい・耳鳴り・難聴」の患者さんが増えています。特に、「これまで耳鳴りはあり、良くならなかったので放置していた。しかし最近めまいや難聴が始まった様な気がする。」という主訴で来院される高齢者と中年女性が増えています。
意外にもこれまで私も記載していませんでしたが、耳鳴りは治療対策は存在します。血管の動脈硬化と血流障害による問題ですので、脳循環改善剤や動脈硬化予防を先ず行う事です。腫瘍や脳動脈瘤による耳鳴り(というより脳内の血流の雑音)もありますから、画像診断も必要に成りえます。他に「めまい」も三半規管の障害であり、血流障害とリンパ液の流れや性状の障害が主たる問題ですので、同じ治療法が有効で、さらに体液バランスの改善を行う為に電解質バランス改善を図ります。以前の「熱中症」でも記載しましたが、いわゆる「イオン・サプライ」を経口電解質改善剤(代表として大塚製薬のOS-1)を摂取する事が基本になります。難聴が生じる事で「音の感度を上げないと更に聞こえ難くなる」ので、この現象を回避するべく「音の感度を自動的に上げた」為に様々なこれまでは(若年者であったら)気にも留めていなかった雑音も聞こえる様に「聞こえの音の大きさのレベルを上げる」事になり「耳鳴り」が発症すると言われています。つまり元々本人は気付かないレベルの難聴を既に発症している事が、耳鳴りの原因になり、最近は梅雨であっても気圧の乱高下が激しく、それに伴う気温変動が著しい為に一層の障害が伴うのでしょう。それが「めまい・顕在化した難聴」と考えられます。
高血圧・高脂血症・糖尿病や女性ホルモン減少状態の方々は、自分では問題無く聞こえていると思いますが、一度聴力検査を正確に行って見られると良いかもしれません。特に周囲から、「最近話声が大きくなった・単純な聞き間違いが増えた・繰り返し聞き返す事が多い」等の「それとなく難聴」を示唆する意見を耳にされる方は潜在的難聴が既に表れているかも知れません。今後日常的に「耳鳴り」に悩まされる事も十分あり得ますし、既に「耳鳴り」を発症している方は「難聴」を発症している可能性が高いので、共に検査をおすすめします。
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