「気遣い」が発症率と重症率を軽減できる

 本年は梅雨入りが遅れ気味ですが、四月の日照時間不良の為に思いのほか早く「イネ花粉症」が発症しています。

 自宅近辺の葉や茎が真っすぐな雑草が「ハルガヤ・カモガヤ」で、「イネ花粉症」の本体です。宅地造成や空き地にごく自然に生えており、昨今の「空家」周辺に多数見られます。当院の患者さんで不動産業を営んでいる方が、「バブル時代は転売や地上げの為にイネ系の雑草はなるべく処理していました。売値にケチが入らない様に売り手の言い値にしたいので、わりと手入れをしていました。リーマンショック後は土地の売り手も買い手も互いに販売意欲が削がれてしまい、全く手入れがされていない土地が流通しており、イネ系の障害は周辺住人の苦情があっても全く無視している状態です。買い取った方に皺寄せが全てかかります。」等と仰っておられます。イネ系の花粉症は都市部ではその社会環境に大きく影響される様で、ハルガヤ・カモガヤが除去されますと一気に症状が改善する事も納得出来るものです。アレルゲンが存在すると明確に症状が発現し、消退すると一気に下火になる、典型でもあります。

 地主の認識力・近隣への配慮といった昔の「気遣い」が発症率と重症率を軽減できると考えます。当然持家や管理物件の景観はともかく、劣化制止に寄与するとも言えます。

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