気の毒な親子関係

 先週来院したひと達の中で大変困った症例が居ました。他府県から引っ越して来たというアレルギー症例でしたたが、いざ鼻の処置を始めようとすると中学3年生にも拘らず、喚き散らして診察検査が出来ず、そのまま返しました。

 何よりも困惑したのは、付き添いの母親の対応でした。鼻処置を行わないと「ウサギのアレルギーかどうか分からないので、検査するしかありません。」と断りを入れていましたが、高校受験を控えた中学3年の女子生徒が「いやいや、怖い。私しない。聞いていない。」と検査室処置室で足をジタバタして喚きだしたのですが、その様子を母親が制止する事も無く「ああ、いいよ。いいよ。」と話すだけで、本人をなだめるでもなく、注意するでもなく、何をしたいのだか、そもそも子供をどうして欲しいのかしたいのか、全く感情が理解できない対応をしていました。すかさず「これでは、何とも出来ません。そもそもあなた(母親)がウサギアレルギーと確定診断されて、子供は何ら検査せず、しかし元居た県ではアレルギーの加療を内科でしていたと言う事でしょ。確定診断をするには、さらに採血をしてアレルゲンの特定もしないといけない。高校受験を行う年齢の学生の態度とはとうてい思えませんし、あなたはこの状況を見て注意するとか、制止するとかはしないのか。」と問うと、母親は「いいです。止めます。」と返答で、即効検査等中止し、追い返しました。しかもこの親子そもそもアレルギーがあるにも拘わらず、治療も勝手に中断し、確定診断を行った事も無く、さらに当日は本来「一日の使い捨てコンタクトレンズの処方」を第一希望として来院していたのです。実際アレルギー性結膜炎は放置され(内科では診察しませんし)、治療自体を要するにもかかわらず、受験生がコンタクト処方をアレルギー治療を無視して使用しようとするとは主客逆転です。こんな反応しかできないコドモのままで、まともに医療用具を使えるでしょうか。

 この様な気の毒な親子関係は最近では稀だったので、私も職員一同あっけに取られました。川西市内宝塚・池田・豊中近辺の患者さんは、当院受診においてある程度「頑固親爺の居る医院」と評判の様で覚悟を決めて来られます。子供さんが泣きながらでも鼻処置を行っている際、きちんしつけて居られるので幼児で無ければわめくと言う事はありません。しかも一度鼻処置を体験した幼児は意外と怖くなく鼻が処置後通るので楽になる為、乳幼児でもあまり泣かないです。以前も他府県からの患者さんが引っ越しで来られて、同じ様な事がありましたが、当時の職員全員が「あの親にしてあの子供ですよね。」とささやいた事がありました。どうも宝塚近郊の文化資質と他府県(近畿以外)との差異についての問題かもしれませんが、親子の関係性は県民の特性に云々される事は無いと思うのですが、私が間違っているのでしょうか。時折大変不安になります。

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