舌下免疫療法
以前もブログに記載しましたが、ほぼヒノキ科の花粉症が消退しました。今後希望者に「スギ花粉症の舌下免疫療法」を試みようと思います。スギ花粉症の患者さんはヒノキ花粉症を合併される事が多いので、この時期まで待って居りました。
なお本年の希望者は5例程でしたが、治療継続の不適切性(元々いい加減で継続治療は無理と話し合い結論付いた)と辞退された症例2人と当院での治療で思いの外診察回数と時間・費用が掛らなかったので今後も一般的な治療に戻したいという症例2例が出まして、実際は1例が対象者になりました。この事は大変良い事です。一般治療が好ましい方は、他のアレルギーも合併して居られ、全てのアレルギー治療を当院に御依頼になら、治療内容はスギ・ヒノキ花粉症の内容を根本的には同じにする事に決まりました。継続治療が不向きな症例は、自ら「毎月診察に来て、最低2年は治療をする必要があり、それでも完治する見込みは30%程度でしかなく、80%近くの症状軽減という保証では自分としては行う価値が無い。」という評価を自分で考えた様です。この症例の評価発言は不正確ですが、本人の受け止め方を明確に表した表現と考え、敢えてブログに記載しました。厳しい様ですが、「やってもその努力以上の見返りが確定しないのならば、意味が無い。」という事でしょう。だからこの様な発言を同じ様に適当に治療し適当に来院し、そのくせ「時間が無い早くしてくれ・何とか予約患者の間に入れてくれ・私は○○が仕事で大変だから、暇では無いのでそこを理解してくれ」等と毎回捻じ込んでくる症例でしたので、今後この様な症例に振り回される事が起こらなくなる事が確定し、ほっとしました。
残りの1例の患者さんは色々と背負って居られる為、行いたいとの事でした。当方も準備にかかろうかと思います。この患者さんは全てが几帳面であり、確実な継続受診が望めます。かく言う私も体は酷い有様ですが、きちんと月一回一日仕事で複数科受診しています。やれば出来ます。再診を確定し、治療を完了させる事は本人の努力自覚次第です。舌下免疫療法は個人の「人となり」を示す治療法とも言えます。治るか治らないかは大事ですか、それ以前にその機会を呼び込めるか見逃すか日々の行いを試されるので、なかなか興味深い治療法です。
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