GW明けの診療
一昨日から連休が開けて通常業務に戻りました。やはり連休明けの患者さんのバリエーションは大変です。
一番多いのは予定通りの再診患者さんです。殆ど翌週末まで予約診察で殆どビッシリ詰っていました。
花粉症の増悪は殆ど無く、連休中の体調不良や風邪ひきの合併が殆どでした。
次に多いのは受診歴があるものの今年花粉症受診が無かったヒトの連休中の急性増悪や発症です。意外とヒノキ科の花粉症は連休直前に急速発症し連休が台無しになる症例も居られ、連休前の受診を逃しますとその後が大変です。
三番目に多いのは、連休中に休日診療所に受診しその後近医で治療する様に指導された症例です。自宅や屋外での打撲や外傷の後の経過観察が殆どです。しかし休日診療所受診後、紹介された病院へ連休の合間の通常診察日に受診せず、再診まで時間を大幅に経過して居り、今更紹介された総合病院への受診もバツが悪いと当院に転がり込んで来られたヒトが複数人居られました。一応感染症等は無かったので絶望的では無かったものの、よくよく診察すると本格的に手術が必要な症例ばかりであり、中には点眼で高眼圧を乗り切っていた症例も居られました。
早々に間を取り持ち、本来の紹介されていた施設の部長先生宛てに早々に予約診察の紹介確定を行い、症例全員必ず受診するように手配しました。実際打撲で水晶体の支持組織が大幅に断裂ししかも眼底出血もして居り、元々の糖尿病性網膜症への硝子体手術・眼内レーザー光凝固術と水晶体除去術・眼内レンズ挿入術の4つを同時に行うか、後日眼内レンズの二次挿入手術にするかという込み入った状況の症例が居られました。
さらに、元々の緑内障の治療を放置していて眼痛・頭痛、はてに悪心・嘔吐を来し、何とか利尿剤の内服と二数類の眼圧降下剤の点眼で辛うじて緑内障発作を抑えていながらも、当院受診時眼圧が30mmHg(正常では21mmHg以下、本人曰く、休日診療所受診時は50mmHg近くあったと言う事です)で、直ぐにレーザー手術が可能な眼科施設に依頼し、対応し、その後はその施設から本来紹介されていた大学病院の緑内障外来に紹介しました。大変肝を冷やす症例がこの時期増えます。
問題は症例の自覚の低さです。「まあ何とかなるさ。」という根拠のない自信と他人への過度な依存が、バックグラウンドにあるようです。
この様な症例も被保険者として救う必要があり、その分不必要な医療費を他の国民が負担させられている事に私は納得がゆきません。
何とでもなる内に、何とかする事が普通の国民としての義務では無いでしょうか。医学の進歩は、愚民を育む物では無いと思います。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。