ヒノキ花粉症
ヒノキ花粉症に移行してから、久しいですが、新患さんが絶えません。しかも例年同時期に花粉症が発症する症例が完全に発症してから来院されている事が、ある意味不思議です。
スギ花粉症に比べてややマイナーなイメージがあるヒノキ花粉症ですが、症状はスギ花粉症とほぼ同じか、若干重症な印象があります。症例としては花粉症事態、早期対策が一番有効ですので、完全発症してからでは治療薬と治療内容は当然強い物になります。この様な患者さんに「もっと早く受診される予定は、何故なかったのでしょうか」と尋ねると、「急に数日の内に症状が急激に悪化したので、受診予定は元々無かった。例年発症はしても治療する事無く花粉が無くなれば、治療などは不必要であり、わざわざ医者を受診する事自体想像する事が無かった。今年は特別酷かったからだ。」という返答が極めて多かったです。その様な患者さんは自覚症状が消退すると再診されません。スギ花粉症の患者さんとの違いは、「花粉症=スギ花粉症」という印象によりヒノキの花粉症は大した事がない、という根拠のない思い込みが強いと言う事です。何故か皮膚掻痒感としてはジンマシンに類する程酷い状態であっても、「自分はスギ花粉症では無いから、大した事が無い。」という摩訶不思議な考えに支配されている患者さんが大変多数いらっしゃいます。多分「ブタクサ・イネ・ヨモギ・シラカバ」等の花粉症患者さんもメジャーな「スギ花粉では無いから」大した事がない、と思い込んでいる様です。大変な発想で、対応しかねています。逆にスギ花粉症があまりに抱える患者数が多い為に、スギ花粉症の患者さんが花粉症その物であり、そのためスギ舌下免疫療法が開発されたとまで決め付けている程です。今後花粉症への舌下免疫療法については、それぞれの治療原液が開発されてゆくと予想されます。その為どの様な花粉症であっても対処はきちんと行わないと正しい完治は望めないと考えます。
花粉症自体が社会問題化する程に重度の疾患になっている昨今、安直な程度の治療しか行わなかった場合、一層不必要な治療費診察費を要する事になると考えます。
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