眼鏡合わせ
春休みが終わり直前になり、駆け込みの「眼鏡合わせ」が例年になく多い様です。それも眼鏡使用経験者の買い替え処方が急増して居ります。
例年この時期は、新学年を控えて視力矯正を初めて希望される、「眼鏡デビュー」患者さんが殆どでした。今年は「数カ月の内に作成した眼鏡が見えなくなり、眼鏡交換保証期間の内に眼鏡処方箋を作って欲しい」という症例が急増しているのです。しかもTV等で誰もが知っている有名眼鏡専門店で作成した症例の新作眼鏡の再処方・修正処方の依頼が殆どです。中には複数の眼科に行き複数回レンズの再作をしたのに、視力矯正不全の為に当院に紹介等で来院された患者さんが殆どです。同じく作成した眼鏡チェーン店で「眼鏡が見えない」という主訴で、複数回レンズ変更・再作をしたのにも拘らず納得出来る視力矯正が出来ていないと言う事で、当院に紹介されて来院される患者さんが次に多いです。この二つの理由で殆どを占めており、「有名な眼鏡チェーン店での眼鏡作成」でトラブルに巻き込まれるという事態は急増しています。一例一例は特に問題が無い処方ですが、患者さんの顔の形や耳の位置や形状に新作眼鏡のフレームが不適切で、レンズを変更しても対応出来ない症例が目立ちます。特に目立つのは、「顔面や耳の位置からすると、大きすぎるか小さ過ぎるフレームを店舗の職員に勧められた」事が原因の様です。患者さんの憤慨理由は、「フレームは勿論、眼鏡レンズの内容も店員が‘これがお勧めです’とか‘お客様にお似合いです’とか‘お客様には十分です’等と持ち上げて、店側に全て内容を決められた。自分の意見は来店後、何一つ反映されていないのが、悔しい。」です。確かに承諾して支払いをしたので、殆どの患者さんは眼鏡処方箋再発行しか出来ないで難渋していますが、場合によっては「フレームについて御社の御見解をお尋ねした上で、眼鏡処方箋を作成しました」と私が直筆で当院作成の眼鏡処方箋に加筆していますと、店舗で問題になり時折、眼鏡フレームから再作成に至った患者さんも居られました。
やはり眼鏡処方を「商品販売業」と考えるあまり、顧客(我々には患者さん)中心の対応になっていない、販売中心主義になっている結果であると思います。しかし最近の顧客さんは知識が豊富なので、「只では転ばんぞ」の精神で販売業者側に厳しくしつこく喰いついて正統な対価と権利を主張される事に慣れて来られたのだと思います。拝金主義的店舗は「お客は素人だから、メガネの事等分からないから、適当にあしらっても気付かれない。」とたかをくくっていると痛い目にあうと思います。時代はゆっくりですが、確実に変わって来ていると思います
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