口内炎

 最近気付きましたが、「口内炎」が急増しています。色々なストレスによるものでしょうが、週末から毎日複数人加療しています。

 眼瞼ヘルペス・顔面ヘルペス・体幹部の帯状疱疹ヘルペスに合併する「口内炎・舌炎」が多いのですが、全く「口内炎・舌炎」のみの受診も増えています。口腔内ケアは一番重要ですが、歯列矯正の問題が重要だと考えます。高齢者では「義歯(特に部分入れ歯)」と「歯槽・歯肉」との噛み合せと手入れは大切です。義歯の金属や成分が歯肉や口腔粘膜に接触して慢性の機械刺激により口内炎(口腔潰瘍)を生じます。悪化・放置により稀に「癌化」します。見た目「難治性口腔内潰瘍」なだけですが、多くの場合発見時進行している症例が多く、上下の顎(あご)を骨ごと摘除する事も稀では無く重症での対処が多い事も要注意です。若年者はストレス性口内炎が殆どで、疲労改善を図る様に指導します。この時期目立つのが「受験生」です。大学受験生が多いのは例年の事ですが、稀に中学受験生が混じります。対症療法を中心に「自信を持って受験して下さい。」と励ますしかありませんが、お子さんの性格により「気にせず、必ず良くなるから。あまり頑張らないで。」と促すだけの症例も多々居られます。その様なお子さんは、時に急激な視力低下やアトピー性皮膚炎の増悪を伴う事がありました。恐らく「受験」による本人には耐えがたいストレスが一時的に掛ったのでしょう。色々な意味で疲労困憊です。受験結果はともかく、受験終了後は軽減しますが、時に複数校受験をされる親子さんが居られますので、お子さんは受験が終了するまでは耐え難いストレスとの戦いに曝されていると推測します。

 人生の送り方に他人がとやかく言う事は御法度でしょうが、昨今の受験を含むストレスは尋常では無いと言えます。口内炎・舌炎レベルで早々に対処し、なるべく症状の拡大・複雑化を防ぐ方が良いと考えます。

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