春の花粉症

最近は当院での本来の治療内容では無い「インフルエンザ」の話題ばかりでしたが、とうとう「春の花粉症」が発症し出しています。いよいよシーズンになりそうです。

 1月中旬頃から予防治療を希望される患者さんが例年通り居られまして、昨年と同じ患者さん方が既に治療を開始して居られます。寒い日が続いて居りスギ花粉の飛散は未だですが、慢性の花粉症患者さん方は本年も例年通り症状発現との競り合いに勝利するべく、早期対策を開始され出しています。私が例年成人式頃に抗アレルギー剤の内服を開始して居りますと10年以上前の春の花粉症に酷く苦しめられた事が嘘の様に軽減しているのが事実です。早期対策は私のアイデアでしたが、患者さんによっては「発症する年としない年がある。」とか「酷くなってから治療したい。薬に頼りたくない。」とか「耳鼻科に行っても結局治らない。だから売薬で辛い時だけ抑え込む。」等の意見を仰いますので、当院は「必要な解説はしますが、実診療については患者自身の自由意思に任せます。」という方針で対応しています。舌下免疫療法にも言えますが、「免疫系疾患(アレルギーも含まれる)」は遺伝子・遺伝要因・個人要因・環境要因等様々な要因が混合した病態ですから、治療には「根治」とか「完治」と宣言出来る根拠がありません。そのため「継続・根気・平常心」といったメゲナイ気持ちに裏打ちされた我慢と努力とある程度の「あきらめ」も含めての超長期戦を覚悟して頂く事を最初に私は御説明申し上げております。花粉症含めてアレルギーに完治は無理です。症状の発現が無いだけで、全く治癒したといえる状況と診断できる根拠が無いのです。

 スギ花粉症の舌下免疫療法はおそらく5月のゴールデンウィーク開けまで待たざる得ない時期になりました。今シーズンは従来通りの薬剤療法を極早期(2月中に)に始められる事をお勧めします。

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