斜視疑い
現在何故か小児の「斜視疑い」の受診が増えています。特に小学校受験や幼稚園受験の準備をされている父兄からの相談が目立ちます。
元々我々モンゴロイドは目頭(内眼角という)に少々余分な皮膚が被さる様に存在し、その為に上下涙点をカバーする事で「黄砂対策」をしてきました。事実モンゴロイドは「一重で、まつ毛が直毛」である事が多いですが、それも「黄砂対策」による遺伝的優位でした。睫毛が眼瞼を上瞼から暖簾状にカバーする事で外眼部(角膜・球結膜等露出している部分全般)への黄砂侵入を物理的に阻止し、視力低下・外眼部障害を軽減できる事で中国国土での活動の優位性を保てたのです。この為、顔面を一瞥した際、「内眼角贅皮(目頭に被さる皮膚)」が存在すると如何にも両眼の虹彩(黒目)が近づいた様に見えます。この状態を「内斜視」の様に見えます。多くの御父兄は「受験と親子面談を前にして急に気になって診て貰いたい。」と仰っての来院です。視力矯正状態を説明し、受験と面接にも役に立つであろう姿勢の解説等も含めて診察解説をして「気にしなくて、いいですよ。」と励まして終了になります。稀に「外斜視」の治療を開始すべき患者さんも居られますが、受験には問題は無い旨解説します。同時に受験終了後大学病院の斜視弱視外来に紹介する旨、御父兄に解説し可能であれば、今の内に予約受診を勧めています。
冬休みの際に、親戚から「内斜視みたい」等と言われて急に気になりだして受診されて居られますが、ヒトは急に内斜視に成りませんし、先天性内斜視であれば、通常視力(遠方視)が既に出ませんので全身麻酔下で外眼筋の付け替え術を施行されていると推察します。ただ御受験は大変で、数カ月で急に裸眼視力が落ちており、受験前に「眼鏡処方」の必要が生じている事も目立ちます。大学受験並みに大変な肉体的精神的ストレスとで小児にかなりの負担をかけていると予想されます。受験は大事です、私は肯定派です。その度の視力低下を乗り越えて行くしかありませんが、その対策には御協力致します。
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