加齢性黄斑変性症

 恐らくTVで「加齢性黄斑変性症」の特集が行われていたからでしょう。急に「自分は大丈夫か」という診察依頼が増えています。

 加齢性という事は、誰しもが対象に成りえる疾患であり、部位は主として「黄班部」に限局する疾患です。大抵は新陳代謝後の老廃物が黄斑部(光が眼底に直進し、焦点を結んだ部分、色を感じ取る3種類の視細胞の殆どが集中し存在する網膜中心部)直下に沈着しだし、その排泄の為に新たな血管(新生血管)が発生し、その後黄斑部での網膜機能障害を来し、「歪んで見える、暗くなる、視野が欠損する」、最後には「黒く中心部が抜けて見える」状態から「失明」に至り得る年齢に伴う変化の一つです。黄斑部の治療・対策は「網膜色素細胞の活性化・老廃物の排泄軽減・沈着予防」ですので、一番手軽に自宅で行えるのは「緑黄色野菜の摂取」です。南京やほうれん草・小松菜は元より、パプリカ等を食するように心がける事です。つまり補酵素であるヴィタミンA,Eを取るということです。が高齢者は摂取量を増やす必要はありますが、若年者はこれら脂溶性ヴィタミンは過剰摂取に要注意です、肝臓への沈着を気にされる事です。加齢とは、「もはや若くは無い」という事で、十分若いヒトには必ずしも全ての適応とは言い難いです。

 しかし野菜摂取量が全般に減少している昨今、全年齢を通じて「緑黄色野菜」の積極的摂取は必要なのかと、感じられた今日この頃です

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