口呼吸
ドライマウスと味覚障害、嗅覚障害も関連があります。やはり「口呼吸」が宜しく無い。通常鼻閉症状があるとどうしても「口呼吸」を余儀なくされますが、これが知覚神経鈍麻の始まりの一要因です。
味覚障害は味を感じる器官(味蕾)が変性してしまう事に起因しますが、「味がしない」状態を1週間以上放置しますと改善は厳しくなります。つまり味蕾の再生が出来なくなるからです。そのため亜鉛製剤を積極的に処方し、末梢神経障害改善剤や循環改善の為の内服を処方しますが、改善の切っ掛けに関して言うと早くて3カ月遅くて1年以上、悪ければ改善無しという事に成ります。嗅覚神経も同じ様に一度障害されますと中々元に戻せません。副鼻腔炎が原因の場合は根本治療が全てに通じますが、神経系の問題ですと味覚障害とほぼ同様の経過に成ります。このため「忙しいから受診は少し先になるけど、大した事無いか。」と考えられる患者さんが殆どですので、改善は厳しいです。この際「口呼吸」を合併されている患者さんが多い事も特徴です。殆どの患者さんが、「口が渇くが気にしていなかった、何年も前から続いていたので。」と返答される事が殆どです。患者さんの多くが食事の際に「水分を食事と共に飲んで居り、水分特に水を飲まないと食物を飲み込めない。」と仰る方が大変多いです。口腔内の乾燥が常態化しており、唾液分泌が減少しているため、咀嚼後の嚥下が出来ない、そのため水で流しこむ必要があるという事です。
味覚・嗅覚障害の改善は保証の限りではありませんが、合併する「口呼吸」を改善する事で何れ発症する諸々の問題を改善する事が出来ます。これまでの経過を御自身で省みて下さい。
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