患者としての責務

 先々週頃より一日の寒暖の差が激しくなりつつ気温の上昇がバラバラで、自律神経系の障害・不均衡で困って居られる患者さんが増加しています。

 「気象変動性障害」という言葉をゴールデンウィーク頃から度々記載して居りますが、今後はこの日本という島国では常に気圧変動性障害が通年生じる事になるのだと推察します。気温が下がってくると一層変動は増悪し、主症状以外の症状が合併する症例が殆どです。特に最近顕著化しているのは、複数の医療施設を受診した後に当院へ受診している症例が著しく増加している事です。そのため、これ迄の治療経過をくまなく調べる必要があり、当院での問診に長時間費やして居ます。問診とその確認、薬剤の確認や聞かされてきた病名と治療方針等について職員が根気強く1人1人の患者さんに尋ねています。この為基礎疾患と治療内容とがそぐわない、問題がある場合が発覚する事も多いです。つまり「使用禁忌」の組み合わせを処方されている場合が、時折見られると言う事です。その多くは内服・貼付・噴霧・点眼を中止して頂く事で、速やかに「咳・呼吸障害・動悸・上部消化管不快感」等が消失改善して居られます。

 上記の様な副作用はその多くの場合、患者さん自身が「正しく治療状況を問診表や職員にこれまで伝えて来なかった」事から発生しています。しかも殆どの症例が「御薬手帳を持たない」ため、処方されて来た薬剤を把握していません。これは医療機関がどれ程注意し、情報の聞き洩らしを丁寧に行っても張本人の患者さんが「嘘を言っている」のですから、対処がありません。無理です。患者さんによる治療の足を引っ張られる症例が増えている事も「気象変動性障害」の診断や治療を遠ざける一因である事は、由々しき事だと考えます。患者さんも自覚を持たれて、患者としての責務を果たされます様にして下さい。

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