予防・対策・完治
喉の痛みと腫れを訴える症例が増えています。内科受診後の改善が見られないと言う事で来院される症例が多いです。
多くは「風邪ひきによる扁桃腺炎」ですが、中には悪化し「副鼻腔炎・中耳炎」を招く症例も居られます。問診で「汚い鼻汁が出ていませんか」とか「最近聞こえなく無いですか」と尋ねて、患者さん方が初めて、「そういえば、在りました」と御返答される事が多いです。当院では鼻水の中の白血球の分析と鼻汁や扁桃腺の分泌物の培養により診断を確実にするように努めています。これにより思いの外厳しい細菌が発見される事がまま在ります。中でも「緑膿菌」や「黄色ブドウ球菌」さらに「メチシリン耐性ブドウ球菌」が発見される症例があります。抗生物質の処方に関して培養結果を参考にして選択し、処方容量と期間を丁寧に決定してゆきます。当然の事ですが、元々扁桃腺炎や副鼻腔炎、咽頭炎等は症状が改善すると再診を自己判断で直ぐに止めてしまう患者が多すぎるため、僅かに残った細菌や治療中に培養結果判明後新たに侵入した細菌などが投与されていた抗生物質に対し生き残り耐性菌に変化変貌を遂げていても全く気付かないまま放置する事がほぼ当たり前になっています。そのため当院でも私が「症状の改善が治癒では無いので、完治を宣言出来るまではきちんと再診して下さい。」と再三再四解説していても、いい加減に考えていた患者さんが治癒し難い場合も散見されます。逆にこれまで適当に治療しては放置し、その行為を繰り返して耐性菌を増やしていった症例でも、きちんと耐性の無い抗生物質を適切に丁寧に投与し、ついに耐性菌がほぼ消失する迄に改善した症例も増えています。
出来る限り症状が軽微な時期に御来院下さい。抗生物質の開発競争が資金難と収益悪化により各製薬会社が撤退してしまった現在、抗生物質氾濫国家日本は世界中でも最も割を喰う国である事を各個人が認識し、個人で対策を講じる為の日々の予防・対策・完治を見直す時期であると思います。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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