「花粉症の舌下免疫療法」の問診
昨日早速「スギ花粉症の舌下免疫療法」に関する御相談を受け、面談を行いましたが、残念ながら現在喘息の治療を継続されていて対象には成りませんでした。
御本人に気の毒であったのは、受診している医院・医師から「喘息治療中である」という事実を告知されていない症例が以外と多いと言う事が判明しています。一部アレルギー性鼻炎の治療に使用している内服薬で「気管支喘息」にも「アレルギー性鼻炎」にも適応がある物があります。診断では「アレルギー性鼻炎」で耳鼻咽喉科で治療継続されて居ましたが、実際患者さんによると「鼻症状以外に咳を治して貰っている」という問診での返答があまりに多いと言う事です。殆どの症例では「呼吸検査」を施行されていないまま、治療が進行しているという事実は少し考えものではないでしょうか。実際当院で呼吸検査を行い「喘息(拘束という)」の結果が治療していても判明する事が多々あります。当院で「閉塞(慢性化した場合:COPD慢性閉塞性肺疾患)」の結果が明確で、聴診でも同じ結果であれば早々に呼吸器内科に御紹介します。実際COPDの一部には「タバコ障害(肺癌含む)」や「肺結核」等の時間と競争しないといけない疾患も多く、専門医に対処を御願する事は一番の仕事です。アレルギー科での限界です。
この患者さんも「鼻の症状より、むしろ加療していなくても咳が止まり辛いので、薬を貰い、改善してから近医耳鼻科で継続治療をしていた」と問診で仰っていました。「スギ花粉症の舌下免疫療法」の適応基準での除外状態でした。「今後も以前の通院されていた耳鼻科に掛られ、時々呼吸検査にお越しになられては」と御提案し面談は終了となりました。患者さんは大変納得され、主治医耳鼻科の診察も十分納得されて居られました。「花粉症の舌下免疫療法」の問診はおそらくこの様にして判断して行くものなのだと実感した次第です。
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