キーワードは「辛抱」
今週の火曜日は祝日で休診でしたが、木曜日は落ち着いて居ましたが、昨日から本日にかけて込み合いました。
最近アレルゲン検査を希望される患者さんが増加して居り、採血がありますので大変時間が掛ります。しかしほぼ全員の希望者の患者さん方は事前に電話予約や窓口問い合わせを為さって居り、大変落ち着いて居ります。また患者さんによっては「○○と○○と○○について検査を希望します」と依頼を決めて受診される方も増えています。患者さんも「自分の体質を知りたいし、同時に治療を行いたいと積極的医療参画を望まれる患者さん(むしろ国民と言うべきでしょうか)が増加していると感じます。医者に「調べてみますか」と促されるのではなく、「自ら知りたい」という態度は誠にアッパレです。私もかつて花粉症が発症し、直ぐにアトピー性皮膚炎を併発し、その後様々なアレルギー(金属系・秋の花粉症・薬剤障害と原因不明の蕁麻疹・気象変動型喘息等々)を発症し、当時の内科の主治医と話し合いアレルゲン検査を複数に分けて2年がかりでかなりのアレルゲンを特定しましたが、予想外の結果も多々ありました。むしろ予想外のアレルゲンが発見され、その都度気分が下降してしまい、一時「仕事に出掛けたくない病」になりかけました。しかも2年以上かけて減感作療法を特にスギに対し行いましたが、何ら改善が無く心底自分の体質を恨みました。しかし主治医と課題を少しづつ克服しつつ(時に跳ね返されて)、15年以上掛けて改善して来ました。花粉症・アトピー・喘息・蕁麻疹が無くなる事は無いでしょうが、それらを担ぎつつ‘生きて行く’覚悟は付きました。実際患者さんに接する上で、主治医たる自分が「立ち向かう勇気」が萎えている様であれば、必ず患者さんは弱腰である事を気付かれます。ヒトは他人の心の在り様を思いの外的確に関知します、ましてや自分の事となれば相手が「自分に誠実か・不誠実か」は死活問題ですから、大変なセンサーを持って感じ取られるものです、自分も同じです。
先日、「スギ花粉症の舌下免疫療法」の講習完了の証明書を鳥居薬品さんから頂きました。スギ花粉対策の新たなツールです。本年中はなかなか治療する患者さんは居られないでしょうが、年明けになると直ぐにスギ花粉が飛散しだしますので、「スギ花粉症の舌下免疫療法」は季節が治まるまでは行う事が出来ません。アレルゲンに曝露している最中に追加でアレルゲンを舌から追加するのですから、症状は増加する事を人工的に行うのですから危険極まりない行為です。恐らくは5月以降症状が消退した事を確認し、治療が3年から5年はかかり、常にほぼ毎月受診する事と途中中止を行うと暫くは同じ治療法は受けられない事に確実に同意して貰える意志の強い患者さんにのみ施行出来るので、実際の対象患者さんは大変稀ではないかと予想します。アレルギーに悩まされる人生は辛いですが、勇気を持って誠実に日々対処する事は、必ず身を結ぶと思います。「スギ花粉症の舌下免疫療法」に関心がある方は先ず、鳥居薬品さんのホームページで調べてから、当方へ御問合せ下さい。キーワードは「辛抱」かも知れません。
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