悪夢再発

ここ数カ月でカラーソフトコンタクトレンズの障害が急増しています。以前は「視力矯正を行わないコンタクトレンズ(=度数が0度のコンタクトレンズ)」の購買による問題が度々ありました。こちらの原因は度数がゼロという事は、雑貨・雑品と考えられるので医師の診察は不必要であり、コンタクトレンズの処方箋発行も不必要と言え、かつコンタクトレンズの装脱練習も義務がありませんから通販や雑貨屋さんで購入できると判断されていました。今回はTV等で大々的に宣伝していたり、本格的コンタクトレンズ販売メーカーが販売しているカラーソフトコンタクトレンズでのトラブルが多発しているので、眼科医としては「困ったもんだ」なのです。

 かつて通常のソフトコンタクトレンズと同じ様に洗浄を毎日行えば毎日でも使用できると唄っていたカラーソフトコンタクトレンズも販売されて居ましたが、無理に使用して居り使用者の角膜障害・難治性アレルギー性結膜炎が多発し社会問題化しました。その後1デイタイプの使い捨てソフトコンタクトレンズが販売され出して、比較的トラブルが減少して居ました。中には一日しか使う事が出来ず、洗浄保存等法律的に禁止されて居ても愚かな使用者が「ソフトコンタクトレンズ用の保存液」を使い粘れるだけ使って居た馬鹿がいました。当院でも数人診察しましたが、角膜内皮細胞が急速に減少し、10代なのに角膜の細胞減少数ではおそらく60代以上の高齢者以上に細胞減少を招いている症例がありました。国立大学の角膜外来に紹介しましたが、どうもトンズラした様で、予約の日時に受診しなかった様です。当院にも一度だけの受診で足取りは取れません。これまでの使い捨てでは無いカラーソフトコンタクトレンズの使用者は今なお使い捨てカラーソフトコンタクトレンズを使用しているツワモノモも居られますが、稀です。大半が年齢と共に通常レンズにシフトしていますので、角膜内皮細胞の減少に一応は歯止めが掛っていると言えます。しかし今回の大々的にCMされている厚生労労働省認可を受けたカラーソフトコンタクトレンズ使用者の角結膜障害は問題です。何より先の通常使用可能なかつてのカラーソフトレンズと同じく、国家承認されたものですから、眼科医としても否定し難いのです。しかも大型コンタクトレンズ販売所と併設する眼科であっても、医師(眼科専門医が診察しているかどうかは不明)が診察はしており、コンタクトレンズ処方箋を法規の下発行されていますから、法的には全く問題が無いのです。悪夢復活と言えます。

 角膜障害を専門としてきましたので、何とも辛い所です。しかも「当院は根本的にコンタクトレンズ処方については消極的医院です。」と御覧のブログで、ホームページ一面にもはっきりと記載している筈です。にも拘らず「診てくれ」と診察に来られても、対応に限界があります。使用レンズのトライアルレンズは持ち合わせて居りませんので、患者さん本人に適不適の判断自体不可能だからです。多くの患者さんには、一応の治療が終了してから、当方の保有するコンタクトレンズで本人が希望される内容に合致するコンタクトレンズの処方箋を発行し、未使用のコンタクトレンズのみ購入先の販売所で差額を支払って変更して貰うしか方法が思いつきません。まさに「悪夢再発」です。時々ファッションアイテムとしてご使用に成るならともかく、芸能人でもないのに「カラーソフトコンタクトレンズの日常使用」は止められた方が良いと御忠告致します。これはあくまでも個人の意見です

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