梅雨の花粉症

 とうとう今年も半分が終わりましたが、私の診療所は何時も何時も「アレルギー」の患者さんで一日中ドタバタしています。世間では「何故7月にもなって花粉症なの」というご意見も多いでしょうが、当院ではイネ・ヨモギの患者さんで賑わっています。

 これ程までに梅雨の花粉症が多いとは、自分でも気付きませんでした。患者さん自身も「梅雨時の花粉症なんて聞いた事が無い」と大変心外でらっしゃいます。しかし「目の痒み、くしゃみ・鼻水・鼻詰まり、時に喘息様の咳・アトピー性皮膚炎症状の発生や増悪・蕁麻疹症状の出現」等が主たる症状です。どれかに当てはまる方は、疑わしいと考えて受診される事が望ましいと考えます。他にプール活動が始まり、皮膚症状や鼻症状が発症するお子さんが多いので、花粉症(イネ系・ヨモギ)との鑑別が望ましいと思います。当然風邪に合併する皮膚症状や呼吸障害の遷延(咳喘息の継続)が、実際は梅雨の花粉症が風邪の後発症していた症例も多々見られます。判別は問診と実診察、鑑別が困難な場合は採血によるアレルゲン検査・アレルギー状態の検査に依ります。

 治療自体はさほど問題が無く、アレルギーに対する対症療法で問題はありません。一方翌年に対する予防について探って行きたい場合は、採血による事が確実ですが、発症して日が経つ場合は先ずは本年度の治療に専念される事をお勧めします。翌年の対処より現在の改善をお勧めします。

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