「学校保健法」上の抜け穴
木曜日から28日月曜日まで、診察能力の限界を遥かに超えての診察数を想定し日々何とか切り抜けています。既に「イネ花粉症・ヨモギ花粉症」の患者さんの対策希望者も含まれており、当院としては予防治療の意識が定着して来ている事には感激です。
一方、新学期を迎えての学校からの「視力矯正不備に関する指示票」を持参される学童学生さんが増加している事も特徴です。連休中に「眼鏡による視力矯正」に慣れたいと考える患者さんが多々居られましたが、当日受診当日眼鏡処方はこの時期厳しいので、初めての眼鏡処方は暫くミドリンM点眼処方を行って貰った後に、連休明けに実施する事も在ります。ドタバタの中、焦って視力矯正をすると患者=学童・学生さんの未来を大きく左右しかねない変化を生じかねないと推測するからです。再診以上、複数回視力検査の後、どうしても眼鏡以外に視力矯方法が無い事が確定した場合に眼鏡処方を行う様にしています。以外と小児であっても「心因性ストレス」に由来する視力矯正不全を生じている患者さんは多く、本人だけと単純な世間話を行うだけで、大きく裸眼視力が改善する事もあります。これ程多くの症例では無いですが、眼鏡処方が必ずしも不必要な学校健診の結果症例は以外と多いです。先ずは慌てず、確実に行うべき手段を検索する時間を掛ける事でしょう。むしろ学校健診にて「問題無し(A判定)」と判定された学童学生のなかに、実際は「眼鏡矯正を要する」症例や「眼科診察を要する」症例が多々見逃されて居る事の方が大問題と考えます。しかしその様な「見つからなかった症例」は全く医院受診のキッカケを失って居ますので、探し出す事自体が困難ではあります。大変難しい事で、言わば「学校保健法」上の抜け穴です。
「子供が何より大事」とおっしゃる父母・保護者は多数居られるのですが、その子の事を本当に心配し将来を憂えるのであれば「日々関心を持ち、日々積極的に接する」事で様々な事象を未然に察知するように為さって下さい。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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