高齢の患者さん

 毎日高齢の患者さんが多数来院されますが、「高血圧・脂質障害(高血脂血症)・糖尿病」に関しては、通院加療中の内容を是非とも御呈示下さい。合併症がある患者さんはその内容も詳しく問診表に御記載下さい。

 そもそも成人病三大疾患「高血圧・脂質障害・糖尿病」等の治療内容はヒトにより多種多様です。血圧・血糖値・血液データが似かよっていても、他の要因が違うと同じ治療内容にならない事が普通です。他の要因とは、性別・年齢・身長体重・筋肉量と脂肪量・食事内容・運動量等ありとあらゆる要因です。「今は正常値になっていて問題無い」と返答される高齢の患者さんが居られますが、よくよく尋ねると「治療していて正常値を維持している」だけで、治療しないと直ぐに問題発症する状態である事を認識していない患者さんがあまりに多い事が問題です。この様な患者さんは「医者がこうしろと指示するから従っているが、本来自分としては特に何か変わった事がない、つまり自覚症状が無いので、何のために治療しているか根本は分からない」という状況にある事が多く、受動的治療状態であり、本人が積極的治療状態にはありません。この様なヒト達には何事も人任せですから、投薬内容等を尋ねますと「知らん・分からん」といとも平然と悪びれる事も無く居直る様な返答をされます。そのため「抗血栓療法(脳梗塞・心筋梗塞の既往歴があったり、不整脈の治療中の際必ず継続治療します)」や「喘息・前立腺肥大・緑内障・心療内科的治療薬・痛み止め(非ステロイド系消炎剤)」加療中に関する治療歴を聞き出せない場合、日々の眼科・耳鼻咽喉科・アレルギー科の治療上、「処方禁忌」の組み合わせに触れる事になり当医院としては責任が無いとしても想定外の「副作用」を合併しかねません。そのため、疑わしい症例にかぎっては私が、「本日の治療内容から一部治療薬を控えます」とか「本日は治療が不可能です」という判断を下す事もあり得ます。

 逆に内科外科等の主治医から詳細に「禁忌事項」を教育・指示されている患者さんは本人の積極的治療にある事は大変良好ではありますが、あまりに細かい知識があり過ぎて何ら治療薬が出せない程あれこれ尋ねられる事もあります。この場合、「軽い薬剤で少量から治療を開始しましょうか」と提案しますが、中には「再診に来れないから大量に処方しろ。しかし副作用については保証しろ」という患者さんも居ます。その様な場合主たる主治医に「紹介状」を書き、当方からの提案内容を記載しそちらの医院・病院で治療薬や治療方針を決定して貰う様に促して居ます。患者さんとの信頼関係は何よりも大切ですので、患者さんの希望も大切ですが、自己都合を前面に出される場合当方は「責任の所存」について明確化する方針を取ります。これは当然かと存じます。

 

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