「脳梗塞」と「心筋梗塞」
先日「甲状腺機能」絡みでブログを記載しましたが、今回は「脳梗塞」と「心筋梗塞」に関する記載を致します。この二大疾患を合併する患者さんがあまりに多いからです。
「○○梗塞」と言いますと、「血管に血栓が詰まってしまい血流が本来還流する(血液が流れて栄養や酸素を供給する事)べき組織が障害され、急速に死滅(壊死)する事」を言います。つまり「血栓」が生じて「還流血管」が「詰まって」しまい、その先の組織が「死滅(壊死)」するというメカニズムを総称します。梗塞は、血管内皮の不正(凹凸)により血流に乱流が生じ、その先に血管内皮が傷付いてしまい、その部分に傷を本来治すための修復組織である血栓(何れか‘さぶた’になる)が傷付いた血管内皮に取り付いてしまい、その部分がコブの様に血管の内側に突出してしまい、更に修復を目的とした白血球の一種であるマクロファージ(貪食細胞)が取り付いて一層固くなり隆起してしまい、血管の実質的還流面積が異常に狭くなり、血流は更に不均一に成り、血栓が一層生じやすくなります。すると僅かなきっかけで、血管が完全に詰まってしまう事が、「梗塞」です。と言う事は「動脈硬化」=「高脂血症(最近では脂質障害という)」がベースであり、拍車を掛ける要因として「高血圧(血流の乱流を生じやすくする)」があると、「易血栓生成状況」になると言えます。この為「高血圧・脂質障害」を治療する事が「血栓予防」には大切であり、以前記載しましたが、「高血圧・脂質障害」をほぼ必発させる「糖尿病」は一層治療するべきである事は言わずもがなです。他に「不整脈」による血栓による梗塞も生じやすいのは当然です。
その為、私が「○○梗塞」の既往がある患者さんに対して「抗血栓療法」としての「ワーファリン」や「バイアスピリン(小児用バファリン)」の内服は無いかと、しつこく尋ねるのは当然の事です。事実外来での治療で「鼻水」を止める為に「血管収縮剤」を使用する事がありますが、「梗塞・不整脈」の治療や「喘息」の治療が成されている患者さんには、ほぼ絶対使用しない様に注意しないと大問題になるのです。高齢者の患者さんに於かれましては、当院では私、職員何れもが尋ねる内容に関しては「治療・処置を行う上で必要不可欠」な内容を手早く聞き出して居ますので、「そんなん知らん」という返答は「治療・診療放棄」を意味していると御認識下さい。我々は、「意味のある問診」を単刀直入に行っています。御注意下さい、命に関わります。点鼻薬や吸入剤、或いは点眼液の使用で「梗塞」を引き起こしかねないので、問診をきちんとしていて常用薬剤についてきちんと尋ねていていい加減な返答をされますと、当院に大損失を来しますので、診察を御遠慮致す事もある事は至極当然と御認識下さい。当院で「死人」を出したくはありませんので。
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