PM2.5
本年の3月上旬から元来花粉症と闘って来られた患者さんの中で、「喉の違和感や痛み」を訴える患者さんが急増しています。同じく「咳が出るが、日中が多い。」という訴えの方も増えています。多分「PM2.5」に由来する症状と考えます。
元々花粉症に「喘息」や「扁桃炎・咽頭炎」を合併する患者さんを除外すると、思いの外多数の患者さんが「喉症状」と「咳症状」を合併されて居ます。私も帰宅が遅く毎日きちんと天気予報を把握できていませんが、職員曰く「中国の大気汚染関連のニュースが報道された翌日に集中している気がする」との事です。対処法は「去痰」が優先事項で、次に鼻閉改善による「口呼吸の排除」です。本来の副鼻腔炎・喘息や近視悪化防止対策と同じ事を行いますので、特段変わった治療法ではありませんし、現在特効薬は見当たりません。強いて言えば「質の良い眠りの確保」が決め手であると考えます。実際睡眠導入剤等は使用せず、熟睡を促すような処方は組んでいますが、アレルギー症状の重症度にも関連しますので、実際はケース・バイ・ケースとなります。報道にもありますが、様々な花粉の直径よりもPM2.5は圧倒的に小さいので、インフルエンザと同じく、通常マスクでは完全に透過しまして効果は認められません。よって対応できるキメの細かいマスクが必要です。当院受診の患者さんの多くが積極的に対策マスクを常用されて居ますが、それでもなお原因物質の遮断は困難です。そもそも口の脇が浮き上がっていたり、屋外で頻繁にマスクの付け外しを行ったりと、マスクの防塵能力以外の事柄が邪魔して、結果的にマスクの実力に反して、物理的に完全には保障されません。症状はマスクの装着状況で大きく効果が変わります。丁寧に御取り扱い下さい。
今後「黄砂」に中国の「スギ花粉」が吸着し、さらにPM2.5も吸着しながら、韓国・日本は、花粉症と公害に苛まれ続けるのでしょう。国家レベルで中国の大気汚染即時改善・規制を訴え、場合により国際的主張を行い中国の国内事情を大きく変更させない限り、この被害は無くなる事は無いでしょう。
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