風邪とインフルエンザ
最近北海道で「タミフル耐性インフルエンザ」が問題に成っていますが、当院ではまだ
見られてはいません。しかし患者さんが「インフルエンザで治療中、受診予約日を変更したい」と
いう依頼はかなり顕著です。
いわゆる「風邪症候群・急性上気道炎・かぜ」という診断では、TV番組でも言われている様に、
ウイルス感染が主体ですので抗生物質処方は不用と言えますが、当院来院者の大半は
「副鼻腔炎合併」状態であり当然細菌感染によるものですから、抗生剤は不可欠です。
概念が全く違いますので、症状・状態を検査で把握し必要な処方を決定する必要があります。
しかし「インフルエンザ」はなかなか厄介なウイルス感染でして、治療への初動時間が
治療の鍵です。発症最低48時間以内に治療薬内服か吸入を行わないと発熱・全身倦怠・
関節痛等に苛まれます。インフルエンザに限らず、気になる症状が生じた場合
早々に対処=通院を即決し行動を取る事が何より望ましいと言う事です。
実際TVの健康番組でとんでもない病気の放映がされていますが、「大した事はない」と
暫く放置した症例報告が多く、早期受診しても医師の診断がつかない為に医院・病院と
受診科目を転々とする疾患が次に来ます。後者は大変厳しい疾患で、経過中に早々に
基幹病院に紹介すべき判断が出来るかどうか、また患者さんが再診しない場合はその機会を
逸してしまう様な物です。これは難しい、なかなか勉強していても診断が付き辛い物です。
風邪とインフルエンザとは似ていますが、薬剤への感受性に大いに違いがあります。
手こずるようなら直ぐに受診した医院・病院へ電話か再受診を行う事が患者さんにとって
最善策と言えます。一般に万事に当てはまると思います。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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